東京ヴァンパイア・ファイナンス (電撃文庫 し 14-1)
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東京ヴァンパイア・ファイナンス (電撃文庫 し 14-1) / 感想・レビュー
Bugsy Malone
ヴァンパイアものかと思ってたら違ってました。個人的に大注目の作家さん、真藤順丈さんの電撃文庫作品。超低金利で高額融資をしてくれる闇金「ヴァンパイアファイナンス」、巨額な資金を動かすのは金の犬歯をもつうら若き万城小夜。彼女に目をつけられた4人の一人称で語られる物語は勢いがあり、会話だけで誰が話しているかが分かるキャラ造りや構成も面白い。そして何だかんだ言いながらも主人公万城に引き付けられていく4人がいいですねぇ。知り合いたい様な知り合いたくないような、でも決して敵には回したくない万城小夜、良かったです。
2017/05/21
翔亀
【物語6】電撃文庫である。そしてヴァンパイアで貸金とくれば、ほとんどどんな作品か見え見えでないか。流石に今さらこんなの読むものか、と思っていたが、稀代の物語作家ではないかと目している真藤順丈のこと、何かやらかしているのではないか、と念のため読んでみた。果たして、やらかしていた。■確かに、電撃文庫の形式に則っていて、擬態語連発で夜の東京を猛スピードで突っ走っている。しかしその疾走感がただごとでない。徹底して夜だけの描写、畳みかけるような場面転換、ドラッグや暴力団やキャバレーといったお馴染みの素材の中に、↓
2021/09/15
MarsAttacks!
タイトルから勝手に吸血鬼ものと思っていましたが、全然違うものになっていました。登場する人々を狼男やゾンビ、魔女などのモンスターに譬え、彼等と闇金ヴァンパイア・ファイナンスを営む「万城小夜」が奏でる群像劇となっています。物語はかなり乱暴な展開とグダグダのラストですが、最後まで読めたので、読ませる力は有ったのかも?すべてのエピソードが一つに収束されれば、もっと良かったのに。
2012/01/07
miroku
タイトルは色ものっぽいが、よく練られた内容で読ませる。ラノベなので仕方ないとは思うが、ラストの甘さが残念。
2013/10/04
=emy=
直木賞を受賞した「宝島」でこの作家を知り、群像劇面白そう!と単純な動機で読んでみました。コミック風の挿絵、面白いですね。しかし、いかんせん読みづらい…。おじいちゃん達のくだりで回りくどい難解な言葉のやっつけ感が受け付けず、読むのに相当時間が掛かってしまった。超低金利な金貸し、送りオオカミを目指す青年、復讐したい老人達、性転換したい女性(?)、ドラッグデザイナー、と登場人物が魅力的なだけに残念。結末も皆さんがコメントしてるように尻つぼみ。
2019/09/20
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