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アンジェリーナ: 佐野元春と10の短編

アンジェリーナ: 佐野元春と10の短編

アンジェリーナ: 佐野元春と10の短編

作家
小川洋子
出版社
KADOKAWA
発売日
1993-04-01
ISBN
9784048727440
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アンジェリーナ: 佐野元春と10の短編 / 感想・レビュー

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aoringo

佐野元春さんの曲をもとにした作品10編。佐野さんのことはあまりよく知らなくて読むのを後回しにしてたが、お互いの個性がぶつかることもなく、どれも澄み切った透明感のある物語だった。いつもの小川さんらしい少し不思議で繊細な世界観に浸ることができて満足。小川洋子さんとても好きなので作品の源となった音楽にも興味が出てきた。江國香織さんの解説もすてきで読まず嫌いにならなくて良かった。

2018/08/12

wanichan

佐野元春の大ファンである小川洋子さんが彼の曲の中から10曲を選んで短編ち仕上がりました。二人とも大好きなので、一気に読んでしまいました。まずは歌詞をじっくり読んでから、小説の世界へ。日常のちょっとした隙間に入り込んだような透明感のある文章が、元春の曲に合っていて、相乗効果でどちらも楽しめました。読後は10曲を聞きました。

2014/12/16

ロッキーのパパ

佐野元春ファンを公言する作者が元春の曲をモチーフに書いた短編集。歌詞をそのまま物語としたのではなく、作者の中に湧き上るイメージを描いている。そのため、作品はいかにも小川洋子の世界で、ぼくが思っている元春とはイメージが異なるところもあった。ただ、どの作品もそこはかとなく元の曲のイメージを感じることができ、楽しく読めた。収録作では「彼女はデリケート」が一番お気に入り。

2011/12/29

ケット

短編集。メディアミックスに当たる作品ですが、元となった楽曲を全く知らないのでそれを前提とした感想になります。「情けない週末」を読む最中に感じた文字が五感を突き抜けるあの感覚が忘れられません。一方、「奇妙な日々」は読み終えるも自分の中で結論が出ず、消化不良のまま現在に至る。しかし想像の余地がある訳ですから、そういった方面からのアプローチは好きなので寧ろ楽しめました。何より主題である「アンジェリーナ」が素敵な話で、本の入り口がああも綺麗だと自然と屋内を覗きたくなってしまいます。

2019/04/09

りりるら

佐野元春さんの曲を聴きながら読んでみた。やっぱり『ガラスのジェネレーション』が好き。「君はどうにも変わらない。悲しいけれど」の歌詞が切なく、作中の傷付いた少女の気持ちそのものだった。さすが小川さんだ。

2022/09/25

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