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リリイ・シュシュのすべて

リリイ・シュシュのすべて

リリイ・シュシュのすべて

作家
岩井俊二
出版社
KADOKAWA
発売日
2001-09-01
ISBN
9784048733311
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リリイ・シュシュのすべて / 感想・レビュー

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不純

掲示板のスタイルでやり取りされる掛け合いが、リアルで痛く哀しい。映画を見てから読んだのですが、また違う印象を受けました。前半の、個人を攻撃したり、恋愛沙汰になったりのところを読み、ネットでの付き合いというものを深く考えたくなる。そして顔が見えないのに傷つけ合う仮想の世界と、顔が見え直接会ってるのに傷つけ合う人間の醜さ。そして中学生という心の不安定さ。映画で見た世界観は美しかったけど、人間の醜さと怖さ。それを文字にして叩き付けられた。リリィだけが、救い。届かない祈り。読んだ後に傷だけが残る、そんな小説。

2011/04/22

ゲシャン

掲示板形式で物語が進むという展開は今まで読んだことがなかったので新鮮でした。題名としては「リリィ・シュシュのすべて」というより「リリィ・シュシュがすべて」と言った感じがしないでもない。前半部分は掲示板らしくいろんな人達が無秩序にコメントしていく感じがらしいなと思えたんだけど、後半部分は犯人の独白だけで、掲示板形式の意味ってないんじゃないかと思えた。まあ、独白が2ヶ月近く続けられたっていうのがリアルではあったけど。それにしても、どこまで言っても救いのない話で読んでて辛かったです

2014/04/02

あずさ

もっと若いときに読みたかったなー。殺された星野=青猫で、サティ(蓮見)が犯人で同級生だったとは…すごい構成でした。最初は仲が良かった星野が何かに憑りつかれた様に狂っていって、久野を暴行して自殺までさせて、ここまで残酷になれるものか、とぞっとした。

2016/01/08

いむた

救いがない。読み終わって心に残るモヤモヤ。暗くなる

2014/01/09

じる

掲示板仕立てのスタイルに始めは戸惑いながら読んでいたが、いつの間にかその世界に引き込まれ最後まで一気に読み進めた。読後は重いものが残る、しかし手にしたものはなにもないような、喪失感ともの哀しさがあった。掲示板の住人を通してというより、皆に盲目的に崇高され創りあげられたイメージのリリイという媒体を通して、世界の歪みを見せつけられたようだった。ただかなしかった。

2011/03/07

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