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天地明察

天地明察

天地明察

作家
冲方丁
出版社
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日
2009-12-01
ISBN
9784048740135
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天地明察 / 感想・レビュー

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HIRO1970

☆★☆士農工商の身分制度の厳しい世界であった江戸で、埒外の存在であった碁打ちの春海だからできた波乱万丈の一代記。飽きさせずに読ませる非常に面白い作品でした。時代物初挑戦でこのレベルとは驚きですね。

2012/10/28

めろんラブ 

超メジャーである所以が詰まっている作品。テーマの「夢の力が人を集め人を動かす」に目新しさはないが、「暦」の独自性により唯一無二の世界観を確立。スタイルはシンプルかつストレート。キャラは善人揃い。総じると「健全で意欲的な歴史大作」。多くの人が好感を持ち、原作をもとに映像化・漫画化・グッズ展開と裾野を広げる力を有する。メジャーって凄いと素直にひれ伏した。普段、日常に潜む狂気だの裏の顔だの罪悪感だのと、人の暗部に関する本を嬉々として読み漁るモグラ読者の私には、星の瞬きが眩しすぎて少し困った。

2012/09/25

射手座の天使あきちゃん

「本屋大賞授与!」、「まさに明察!!」と叫びたくなる一冊 改暦に生涯を捧げた渋川春海のひたむきさがいいです。それを支える関孝和が、水戸光圀が、安藤が、村瀬が、みんなが好きです。そして「えん」が愛おしいです。 うん、言うことなし、最高!! v(^_^)

2010/05/16

ntahima

ラノベSF系作家の書いた本屋大賞受賞作と聞き血湧き肉躍る時代活劇かと思いきや、良い意味で肩透かし。丸ごと一冊が長大な後日談であるかのような静謐な読中読後感。時代小説はその独特の文体への慣れと、ある程度の歴史理解を要求する為敬遠されがちである。それはそれで慣れれば心地良いものだが。本書は江戸時代が舞台にも関わらず実に平易かつ明晰な文で書かれていて時代小説初挑戦の方も堪能できること請け合い。尚、より史事に近い渋川春海・関孝和については藤原正彦の「天才の栄光と挫折」に詳しいが、先ずは本書を読むことをお勧めする。

2010/10/26

kishikan

僕としては、ベストセラー本は触手が伸びないのだけどあまりにも評価が高いので・・・。でもこれは読み始めたら止まらない。こんな面白い時代小説は久しぶり、読んで良かった!。主人公渋川春海もさることながら、この小説に登場する会津藩主保科正之、水戸光圀、関孝和、他全ての人々の描き方が素晴らしい。それが、天文学や算術という一般の時代小説と異なる硬い内容を人間味溢れる壮大な物語にしている。会津藩や関孝和のことなどもっと調べたいという気にさせますね。それにおえんさんとの2度の出会いも素敵だ。まさしく天地明察を記した小説。

2011/05/10

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