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ひきこもりの弟だった (メディアワークス文庫)

ひきこもりの弟だった (メディアワークス文庫)

ひきこもりの弟だった (メディアワークス文庫)

作家
葦舟ナツ
出版社
KADOKAWA
発売日
2017-03-25
ISBN
9784048927055
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ひきこもりの弟だった (メディアワークス文庫) / 感想・レビュー

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さばかん

大変面白かった。    もう少し抑揚が欲しかった。    結末は普通だった。    一つの物語が終わったって感じだった。    確かにひきこもりの弟だったけど、それ以外に特別なことは何も無い、普通の人だった。    そもそも、本人の努力があるとはいえ、充分に順風満帆な人生を送っている。   なにも憐れむことなんてない。    いい人生じゃないか。

2017/04/29

た〜

「三日間の幸福」の著者が絶賛するのもよく分かる。とにかく屈折している。一つだけ気になるとすれば、結局のところ”嫁”は救われたのだろうか?

2017/03/28

優愛

手を握った。出来るだけ、そっと願った。僕のあげられないもの。君の欲しいものが、手に入りますように。幸せになりますように。欲しいものに手を伸ばしますように。ちゃんと、掴みますように──優しさだったり、思いやりだったり。そういう感情は必ずしも世界の掟と正比例してくれない──何かあった訳じゃないのにたまらなく悲しくて、寂しくて。大切な人であっても、例えそれが家族であっても。他人の幸せを願う事は容易ではないのだ。綺麗事を一括してくれた本書に終始感情を揺さぶられました。でも私はそれもまた、幸せな事なのだと思います。

2017/11/07

まりも

誰も愛せなくなった僕が、見知らぬ女・千草と夫婦になり愛を知る物語。これはまた凄い作品だな。面白い云々ではなく、読んでいて心にズシっと来る強烈な何かがこの作品にはありますね。愛を知らなかった啓太が千草との夫婦生活で愛を知ったその後の結末も衝撃だったし、兄の手紙もとても印象に残りました。これは三槌先生が絶賛するのも納得できるわ。何か大きな事件が起きるわけでも華やかな恋愛模様が起きるわけでもないけど、心を掴んで離さない引力のような力を感じさせる、そんな物語でした。誰もが幸せになるって難しいな。

2017/06/14

ましゃ

こういう話を読んでいつも思う事がある…結婚によって幸せになる事があるのだろうか…。私は本作にでてくる主人公啓太にも妻千草にも共感出来るものがあって、読み終わった後はなんとも言えぬ複雑な気持ちになった。順風満帆な結婚生活を送っているように見えても、お互いを理解しあっている二人だからこそ本音が言えなくなってしまっている状態は夫婦と言えるのだろうか…。この二人の夫婦という不思議な関係が続いたのは妻千草が強い女性だったからだと私は思っている…。「求めるから悲しくなるんだよ。もうそういうのはやめよう。強くなろう。」

2017/09/15

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