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この世界に i をこめて (メディアワークス文庫)

この世界に i をこめて (メディアワークス文庫)

この世界に i をこめて (メディアワークス文庫)

作家
佐野徹夜
出版社
KADOKAWA
発売日
2017-10-25
ISBN
9784048934145
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「この世界に i をこめて (メディアワークス文庫)」のおすすめレビュー

「君は死んだとき、最後に何を思った?」――若者から圧倒的支持!『この世界に i をこめて』の魅力

『この世界に i をこめて』 (佐野徹夜/KADOKAWA)

 新人作家・佐野徹夜の勢いが止まらない。第23回電撃小説大賞で〈大賞〉を受賞したデビュー作『君は月夜に光り輝く』(佐野徹夜/KADOKAWA)は、30万部を突破する大ヒットを記録した。続く本作『この世界に i をこめて』も、既に10万部を超えているという。若者から圧倒的支持を受けるこの2作に共通するのは、“愛する人の死”だ。

To:吉野 君は死んだとき、最後に何を思った? 何を感じた? 僕は、それが知りたい  主人公の染井浩平は、半年前に死んだ女友達・吉野紫苑のアドレスにメールを送り続けている。だが、それは当然、彼女には届かない。彼女のアドレスは、家族によって既に削除されているからだ。染井は、まるでそれが並行世界の彼女とつながっているかのように、今日もメールを打つ。つまるところ、彼は彼女の死を受け入れられていないのだ。

「私さ」 「小説で世界を変えたいよ」

 染井と吉野――ふたりの共通点は、“小説を書くこと”だった。中学1年生のとき、染井は文芸部の部室で吉野と出会い、彼女が書いた小説に衝…

2018/11/17

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この世界に i をこめて (メディアワークス文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

K

前作に続きこちらも一気読み。 作品全体にニヒリスティックな雰囲気がこれでもかと詰め込まれていましたが、これは屈折した愛の表現なんだろうなぁ。人を愛することが出来ない、それでも人を愛そうとして行き着いた先が小説だった。何処かしら欠けた登場人物がそれを受け入れながらも抗うような、二律背反の物語でした。前作に比べて題材がより現実的なのも手伝ってか、文章がより洗練されているような印象を受けました。あとがきを読んでも分かるように決してフィクションだとは言い切れない部分が影響したのか、真に迫った作品でした。

2018/03/11

ダイ@2019.11.2~一時休止

青春もの。相沢さんに似た感じ。もう少し吉野のほう(PCに残ってた内容など)を掘り下げてほしかった。

2017/11/13

おたけஐ೨💕🥒🍅レビューはボチボチと…

60/100点 2018年初っ端の作品です。前作のデビュー作『君は月夜に光り輝く』が、まずまず面白かったので手に取りましたが、期待外れでした。前作でも感じたことですが、この作者の描く人物には実際生きて生活している感じが無いため、主人公たちに魅力を感じられず読んでいて全く共感出来ませんでした。もっと人物を描く勉強が必要だと思いました。物語の設定も不自然なところも多く見受けられました。例えば中学入学時に入部する文芸部、部員がゼロで主人公たち二人だけでの活動、顧問の教師も登場しない、こんな事アリエナイ!

2018/01/04

相田うえお

★★☆☆☆22039【この世界に i をこめて (佐野 徹夜さん)】作品タイトルと本ジャケの装画からSFファンタジーかと思ったんです。しかも、作品中ほどまではパラレルワールドなどのワードもちらほらしてたので。でも、まったく違ってました。小説を書くというモチーフを基に、迷いの中で喘ぎながら生きる若者の心が伝わってくるようなお話でした。読了後、頭に虚無感が燻っている感じが消えません。そういう意味ではインパクトがあったんだと思います。ただ、各シーンにおける登場人物の気持ちや行動が個人的には理解し難かったかな。

2022/05/06

た〜

ちょっと前に読んだ「浜村渚の計算ノート」でも虚数が話題だったのでちょっとニヤリ。閑話休題 「幽霊」とのメールのやり取りもっと続くのかと思ったら、思いの外あっさりとネタバレ。(まあ、ほぼ最初の段階からネタは分かってしまうから長々続けても飽きてしまうけど)「青春してますね―」とは感じるけれどあんまり深くはないかな。いろいろと積み残したまま終わってしまった感じが強いけれど、それを回収する続編を読みたいとは思えなかった。

2017/11/02

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