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吉原百菓ひとくちの夢 (メディアワークス文庫)

吉原百菓ひとくちの夢 (メディアワークス文庫)

吉原百菓ひとくちの夢 (メディアワークス文庫)

作家
江中みのり
出版社
KADOKAWA
発売日
2018-02-24
ISBN
9784048936248
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吉原百菓ひとくちの夢 (メディアワークス文庫) / 感想・レビュー

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佐島楓

特に夜の描写に独特の色気や空気のゆらめきのようなものが感じられ、この方はこれから書いていかれる方だなと思った。吉原の哀しさも江戸時代の菓子についてもよく取材されていて、不安定なところなく読めた。これからの作品を楽しみにしております。

2018/02/25

野のこ

時代小説は苦手ですがこれは読みやすく、かつお菓子とほっこりするお話。あとがきを読んで好みが著者の江中さんと同じで嬉しい。そうそう季節のお花もさりげなく良かったし、個性の光る登場人物はイメージが膨らんで楽しかった。小さな幸せのきっかけになるお菓子、特にふっくらカステイラが美味しそうでした。馴染みの深い朝露には美味しいものは美味しいって昔のように笑ってほしい。朝露が大好きな大佑の菓子を食べない理由が切なかったです。人の気持ちも自分の気持ちも難しい。次作へ

2019/11/20

ばたやん@かみがた

登場人物皆が共感性に溢れた優しい人物ばかり。そこに主人公・太佑の菓子作りの手腕と「幸せのきっかけ作りたい」という心意気が共鳴して心暖まる短編集となっている。朝霧への慕情は恋愛感情と言う程には育ってないが、相手は花魁である為元より叶わない事情もあってこういう関係もありか、という気にさせられる。徳之進の養親との関係、何より太佑自身の身の上について、未だ語り尽くされたとは言えないので、続きあるならばこの辺りに焦点が当たるのだろうか。後、遊郭の主人や同僚・末吉等の端役と言える人物もそれぞれに印象的。

2018/07/16

はるぽん🐰道草中🐱

この本は この表紙じゃなかったら きっと手にとることはなかったかも。(イケメンです✧*)久しぶりの時代小説、吉原の美角屋で和菓子専門料理番として働く太佑。吉原百菓ひとくちの夢〜花魁の朝露のため、そして「生きるための食事ではなく、ひと時の幸福のための菓子を作る」物語。吉原の中でありながら表紙のように淡い読み心地。転と結がよかった。食いしん坊の私としては、お菓子の描写は薄口だったかな。

2018/04/06

青蓮

吉原一料理がうまいと評判の美角屋で働く菓子専門の料理番・太佑を主人公とした人情モノです。泣いて笑ってまた頑張れる。ハートフルな時代小説。心が疲れた時に良いかも。太佑さん、心根が良いですね。

2019/06/09

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