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この空の上で、いつまでも君を待っている (メディアワークス文庫)

この空の上で、いつまでも君を待っている (メディアワークス文庫)

この空の上で、いつまでも君を待っている (メディアワークス文庫)

作家
こがらし輪音
出版社
KADOKAWA
発売日
2018-02-24
ISBN
9784048936255
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「この空の上で、いつまでも君を待っている (メディアワークス文庫)」のおすすめレビュー

青春小説を読んでいたつもりだったのに…!? エピローグにガツンとやられる電撃小説大賞《大賞》受賞作

『この空の上で、いつまでも君を待っている(メディアワークス文庫)』(こがらし輪音/KADOKAWA)

「将来の夢なんてバカらしい」 「人生って、つまんない」 「私以外は全員バカ」

 学生時代、そんな思いを少しでも抱いたことはないだろうか。子どもの頃は「野球選手になりたい」「ケーキ屋さんになりたい」と無邪気な夢を抱いていたが、成長するにつれてそう甘くはないとわかり、妥協点を探るようになっていく。高校生にもなれば、厳しい現実に直面し、「自分は特別な存在にはなれない」と気づくのではないだろうか。

 第24回電撃小説大賞《大賞》受賞作『この空の上で、いつまでも君を待っている(メディアワークス文庫)』(こがらし輪音/KADOKAWA)の主人公・市塚美鈴は、まさにそんな過渡期にある少女だ。成績優秀、運動神経そこそこ、見た目だって悪くない。だが夢なんてとうに忘れ、現実と折り合いをつけて世の中を冷めた視線で眺めている。

 そんな彼女を変えたのが、同級生の東屋智弘だった。雑木林でひとりガラクタを集める彼の夢は、「ロケットを作り、子どもの頃に出会った宇宙人に再会すること」…

2018/9/3

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この空の上で、いつまでも君を待っている (メディアワークス文庫) / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

やはりベタとは思いながら、青春&生命モノは読んでいて、頁を捲る手が止まらなくなりますね。レビュアー大賞課題図書でなければ、この歳になるとなかなか自分から進んで手にとるジャンルですが、やはり歳を重ねてから読む分、自分の高校時代と重ね合わせ、淡くもあり、甘酸っぱくもなる読後感でした。大人になる直前まで、夢を諦めず、しっかり夢に対し真っ正面から向き合う姿にやはり胸がアツくなり、自然と涙が溢れてきました。展開はある程度、予想できてしまいますが、青春あり、ファンタジーありの王道的な作品も年に1度は読むべきですね。

2018/08/19

夢追人009

超現実主義者で短気故に張っ倒される危険性もある偏屈少女・市塚美鈴と廃物でロケットを拵えて宇宙を目指す夢見るガラクタの王様少年・東屋智弘の水と油の有り得ない恋を描く愛と涙と笑いが一杯詰まった奇跡のSFファンタジー・ラブストーリー。本書は「君膵」タイプの男女逆転パターンの物語と言って良いですが、それだけでなくロマンと現実の問題や友情や真逆の二人の愛、そしてラストでは時間旅行SFの二重のどんでん返しも味わえます。処で本書が映画化されるならば私が選ぶキャストは(年齢無視で)天海祐希と若林正恭(オードリー)ですね。

2018/09/17

のんき

わたしの子どもの頃の夢、もう、すっかり忘れちゃったな。この本は、「夢を忘れないでね」と、伝えてくれる作品。高校生の美鈴は、美鈴以外馬鹿だと思っています。美鈴は、夢も将来やりたいこともありません。その一方、馬鹿みたいな夢に一生懸命になっているクラスメイトの東屋。東屋の夢のために、美鈴や同じクラスの人だけでなく、先生や他のクラスの人までみんな一生懸命。夢を持ち続けることが奇跡を呼ぶんだな。どんなちっちゃな夢でも、夢をあきらめなければ、一人じゃ無理かもしれないけど、みんなと一緒ならどんな夢も叶うかも!

2018/09/01

さばかん

第24回電撃小説大賞大賞受賞作。       デビュー作にしてこのエピローグとは。     こいつなかなかやりおる。

2018/04/16

HANA

献本でいただきました。星月夜という言葉がある。何となく月の無い夜に満天の星の光が降ってくるイメージを持つ言葉だけど、本書を読んでその言葉を思い出した。現実を斜に見ている少女と全てを善意に捉える少年の物語。前向きな少年との交流による主人公の変化や挫折と再生は恋愛小説の王道だけど、そこに宇宙に対する憧れを挟む事で独特の透明感みたいなものを醸し出しているなあ。本の半ばくらいからある王道展開があるけれども、珍しくそこから一捻りもあるし。やはりたまに読む恋愛小説は濁り切ったものより、こういう爽やかな方がいいなあ。

2018/09/19

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