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ゆとりですがなにか

ゆとりですがなにか

ゆとりですがなにか

作家
宮藤官九郎
出版社
KADOKAWA/角川マガジンズ
発売日
2016-07-29
ISBN
9784048956338
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「ゆとりですがなにか」のおすすめレビュー

岡田将生や松坂桃李らで映画化『ゆとりですがなにか』。「ゆとり世代」と呼ばれてモヤっとする人々の苦悩を描き共感の嵐

『ゆとりですがなにか』(宮藤官九郎/KADOKAWA)

 1987年~2004年に生まれた若者を指す言葉「ゆとり世代」。「ゆるい教育を受けてきた、社会の厳しさに耐えられない世代」と揶揄されがちで、決して好印象ではないこの言葉を僕は何度も聞いてきた。年齢を聞かれるとほぼかならず言われる「あー、ゆとり世代ね!」は、もはや常套句だ。しかし、ときどき疑問に思うことがある。僕も含め、ゆとり教育が全面的に開始された2002年に中学生または小学校高学年だった人たちは、本当にゆとり世代に入るのだろうか……。同じように思う同世代も多いのではないだろうか?

『ゆとりですがなにか』(宮藤官九郎/KADOKAWA)は、そんな僕ら「ゆとり第一世代」のモヤモヤを如実に描いてくれている作品。2016年には、岡田将生・松坂桃李・柳楽優弥主演でドラマ化され話題を呼んだ。そして2023年10月には映画が公開される。「ゆとり第一世代」と呼ばれる1987年生まれの3人の、仕事や恋愛にひたむきに向き合いながら生きる姿は、きっと同世代の心に響くはずだ。

 そもそも世間がイメージするゆとりの環境と…

2023/10/11

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ゆとりですがなにか / 感想・レビュー

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ゆゆ

大好きなドラマのシナリオ。場面場面が思い出されてもう一度ドラマを観てるような気分に浸ることができた。ドラマからも感じたけど文字で読むとさらに奥の深いいい作品だなと。誰1人不要なキャストがいない、全員が大事な存在でみんながそれぞれの人生で主役なんだと思い出させてくれる。また、単発のSPでいいからやってくれないかなぁ。みんなのその後が気になる!

2019/05/26

スノーマン

当時は見逃してしまったドラマ。三話目まで配信で観ることが出来、続きが気になってこちらを。完成したドラマの、俳優の演技力や演出などが入ってない、ほぼセリフだけなのに、とてつもなく面白い。宮藤さんは『ゆとり世代』ではないし、私も違うけれど、世代を超えた面白さ。声出して笑った部分は数えきれないけど、強いて言うなら『ハヤカワ?なに、ミステリー?』って青木さやかのセリフに大爆笑。ドラマでカットされてないと嬉しいな笑

2023/09/05

五月雨みどり

ドラマ放送は2016年。毎週楽しみにしていた。「そうきたか!(興奮)」な展開と,刺さりまくる台詞。このシナリオ本では,すべての登場人物の想いがつぶさに綴られている(細かすぎる。行間までも饒舌)。クドカンってどこでこんなこと覚えたのか。天才か。同い年(ゆとり世代は我々の子供世代。我々は第二次ベビーブーム先駆けの頃。我々の親世代は戦中生まれ~団塊世代)なんだけどさ,自分の周りにこんな優秀な男子はいなかったよ。しばらく他のシナリオ本も漁ってみるかな。

2021/04/22

20

坂本裕二さんのカルテット読んだ後にこちらを読んだら、すごいセリフ量。そしてさすが、テンポが良い。ギャグが無くても成り立つドラマを、とのことで、確かに、今まで見たくどかん作品のなかで一番ズッシリしてた気がする。

2020/11/22

arisaka

ギミックなし、ギャグで悩まない、プロットを書かない、水田さんとシリアスなドラマを作る。という縛りから生まれたドラマは、今までのクドカン節とか違って、より一般向けになった気がする。いいか悪いかは置いといて。巻末に4人のゆとり世代役者さんによる鼎談あり。

2016/11/01

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