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逢う日、花咲く。 (メディアワークス文庫)

逢う日、花咲く。 (メディアワークス文庫)

逢う日、花咲く。 (メディアワークス文庫)

作家
青海野灰
出版社
KADOKAWA
発売日
2019-06-25
ISBN
9784049125344
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「逢う日、花咲く。 (メディアワークス文庫)」のおすすめレビュー

心臓をくれた相手に恋をする――これほどまで残酷で透明な恋愛に奇跡は起こるのか?

『逢う日、花咲く。』(青海野灰/KADOKAWA メディアワークス文庫)

 3年前、13歳の時に心臓の移植手術を受けた八月朔日行兎(ほずみいくと)は、その直後から自分が女の子になった夢を見るようになる。夢の中で彼は16歳の少女・鈴城葵花(すずしろあいか)となって、家族や友人に囲まれた幸せな生活を送っている。葵花の人生を追体験するうち行兎は彼女に惹かれていき、その死因が“自殺”と知って衝撃を受ける――。

 応募総数4843作品、本年度の「電撃小説大賞」で選考委員の心を最も揺さぶり≪選考委員奨励賞≫を受賞した純度100パーセントのラブストーリー『逢う日、花咲く。』(KADOKAWA メディアワークス文庫)。

 臓器移植と記憶転移という今日的なテーマに材を採り、行兎視点によるパートと、生前の葵花視点によるパートを交互に積み重ねていく重層的な構成をとっている。

 この2人は多くの点で対照的だ。

 奇跡的なほど早期にドナーが見つかり、心臓移植の手術も無事に成功した行兎。これから何十年間も生きることができる体になったというのに、日々を無気力無感動に過ごしている。行兎…

2019/6/28

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逢う日、花咲く。 (メディアワークス文庫) / 感想・レビュー

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よっち

13歳で心臓移植を受けたホズミ。それから自分が女の子になる夢を見るようになった彼が、明るく快活で幸せそうな彼女に恋をする奇跡の物語。移植された心臓の持ち主・葵花の記憶を夢で見るようになったホズミが抱く決して出会うことのない報われない恋心。ふとしたきっかけから知る彼女の背景。心臓を介しての二人だけの交流は微笑ましくて、そんな積み重ねがあったからこそ感じた違和感があって。大切な人を救うために最後まで諦めなかった彼の奔走と、彼女の強い想いによって新たに紡がれてゆくこの物語の結末にはぐっと来るものがありました。

2019/06/25

芳樹

記憶転移をモチーフに、心臓移植のレシピエントである少年とドナーである少女の、時間と世界線を超えたラブストーリー。ページをめくる手が止まらず、ラストシーンに胸が熱くなりました。とても素敵な物語でした。

2019/06/29

あゆ

逢う日,花咲く。 日向坂のこさかながおすすめしてた本。この話,すっごく面白い!主人公の2人がお互いのことを心で感じていたなんて運命見たい!!

2021/08/13

さばかん

ジュブナイルって感じの小説で良いですねぇ。     これは映画化しますねぇ間違いない。     しかし電撃小説大賞って日本最大級の新人賞なんですね。今や。

2019/07/30

ま~くん

表示の絵を見た瞬間、手に取っていた。心臓移植を受けた13歳のホズミ君。以降、不思議な体験をする。ドナーと夢の中で会話が出来るようになっていた。絶対交わることのない二人。そんな日常の中で、彼女に忍び寄る影。どうすることも出来ないホズミ君。この局面を乗り切るにはどうすればいい。彼女を救いたい、助けたい、抱きしめたい。想いが昇華された時、奇跡か起きる。これは間違いなく映画になるんでしょうね。おっさんが言うのも変だけど、久々に心躍った。心が洗われました。

2020/01/15

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