後宮の夜叉姫 (メディアワークス文庫)
「後宮の夜叉姫 (メディアワークス文庫)」のおすすめレビュー
“中華後宮もの”ファンにも、ジャンル初心者にも!『後宮の夜叉姫』が面白い3つのポイント
『後宮の夜叉姫』(仁科裕貴/ KADOKAWA)
人気のジャンル“中華後宮もの”。華やかな舞台設定、異国情緒香る描写は、これまでも安定して愛されてきた。ここで紹介する『後宮の夜叉姫』(仁科裕貴/ KADOKAWA)も、大きなくくりは“中華後宮もの”だ。本作が、王道の魅力はもちろん、新しい切り口でも楽しめる理由を、3つのポイントから紹介しよう。
■応援したくなる! がんばるヒロイン×流行のあやかし要素
主人公は、亡き母の願いでもあった「官吏となって国に尽くすこと」を夢見て、故郷の里からはるばる綜の国の都までやってきた少女・沙夜。だが、官吏登用の試験を受けられるのは男子だけだ。官僚にはなれなくても、女官になって国のために働くことはできるかもしれない……そう考えて後宮に入ったが、そこは権力と策謀が渦巻く世界だった。
ある日のこと、沙夜はとある事情から、人喰いの鬼──“夜叉”が棲むと噂の殿舎で一夜を過ごすことになる。夜が明けてみれば、彼女は皇帝陛下暗殺の嫌疑をかけられていた。それを知った沙夜は、昨夜泊まった殿舎で出会った、絹のごとき白髪の美青年のもとへと…
2019/5/27
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後宮の夜叉姫 (メディアワークス文庫) / 感想・レビュー
あっか
ずっと積読でしたが…もっと早く読めば良かったー!州試トップ合格するほど優秀だけど少し天然な沙夜が後宮で運命と策謀に巻き込まれていきます。怪異を解決しつつ周囲と関係性を築いていきながら白澤や父母、天狐(ただの妖狐じゃなかった…!)の謎が明らかになる様が爽快。第三章が特に良かった。最後がバタバタだったのでもう少し心情追いながらじっくり読みたかった感… 最後の緑峰は唐突過ぎて伏線が欲しかったし。笑 表紙の沙夜がイメージと少し違う気が。沙夜本来の能力発揮&成長や白澤&緑峰との関係性などこれからも楽しみに読みたい!
2021/03/10
hirune
田舎から科挙の試験を受けるため苦労して都に来たのに女性は対象外だと言われ後宮の下級宮女に放り込まれた沙夜はこの世の全てに通じる白澤様の弟子になったり、意外な出自が明かされたり、後宮に渦巻く陰謀に巻き込まれたり、盛り沢山です!彼女はいろいろ将来性がありそうなのでそのうちスーパーヒロインになるかも?まだ黒幕は野放しでスッキリ解決してないので、次巻に続くということでしょうね。白澤様の第三の目はいろいろ見抜けて便利だし、蠱術を人間で行うとは新しい陰謀かも😅
2021/09/21
ぐっち
あやかしがらみで後宮の謎を解いていくのが楽しい。ヒロインが賢いのも良いですね。恋愛的にはどうなんだろうと思っていたら、最後の急展開、あれ、そういう話でしたっけ?裏があるのか続いてほしい。
2019/06/22
ひぬ
綜国の田舎の少女・沙夜は科挙を受けるため都へと向かいますが、女性は官吏になれない事を知り、紆余曲折あって後宮で下級宮女として働き始めます。そんな中、思わずある事件へと巻き込まれてしまい、そこから後宮内の怪異と接する事になります。主人公の沙夜に関しての設定は些か盛りすぎだとは思いますが、序盤の悲壮具合には思わず笑ってしまいました。最後の緑峰の変貌っぷりには驚きました。キャラブレてない?
2021/10/22
はなりん
田舎から科挙の受験で王都へ来た沙夜。女子は官吏になれないと知り、後宮女官に。後宮で神獣の白澤と出会い、亡き母が後宮にいた事をしる。ハク様の弟子として、仕えながら後宮で起こる事件をハク様の力を借りながら解決していく。ハク様や天狐とのやり取りが楽しい。恋愛要素は今はあまりないけど、人としてか、格を上げハク様とか、そのあたりも今後楽しみ。
2022/08/28
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