初恋ロスタイム -First Time- (メディアワークス文庫)
「初恋ロスタイム -First Time- (メディアワークス文庫)」のおすすめレビュー
もしも時間が止まったら――。王道SFにして珠玉のボーイ・ミーツ・ガール『初恋ロスタイム -First Time-』
『初恋ロスタイム First Time』(仁科裕貴/KADOKAWA)
勉強漬けの日々を送り、将来への夢を持てずに生きている高校1年生の相葉孝司。ある日突然、午後1時35分になると「自分以外の全ての時の流れが1時間だけ止まる」という不思議な現象に遭遇し、しかもそれが毎日起こるのだった。そんな中で他にもう一人、動くことのできる人物・篠宮時音と出逢う。“ロスタイム”と名づけたこの1時間を共に過ごすうち、孝司は時音に恋をする。しかし彼女にはどうやら秘密があるようで――。
ロングセラー「座敷童子の代理人」シリーズ(メディアワークス文庫/KADOKAWA)をはじめ、ファンタジーからミステリー、ラブストーリーと幅広いジャンルで活躍する作家・仁科裕貴氏。2016年に刊行された初の恋愛小説『初恋ロスタイム』(メディアワークス文庫/KADOKAWA)が、このたび実写映画化された。
主演はボーカルダンスグループM!LKのメンバーで、ネクストブレイクが期待される若手俳優の板垣瑞生。ヒロイン役には、第41回ホリプロタレントスカウトキャラバンで歴代最年少グランプリに輝き…
2019/9/14
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初恋ロスタイム -First Time- (メディアワークス文庫) / 感想・レビュー
佐島楓
SFでありながら、直球のラブストーリー。短編の時音、一瞬キャラ変わってるような違和感がありました。
2019/09/05
よっち
普通の高校生・相葉孝司に突然起こった「自分以外の時が1時間だけ止まる」不思議な現象。好奇心を抑えられず学校の外に繰り出した彼が、そこで自分以外にも動ける女の子・篠宮時音と出会う青春小説。最初は篠宮に警戒されながらも、時が止まった世界「ロスタイム」の中で一緒に楽しい時間を過ごすうちに、少しずつ確実に彼女に心惹かれてゆく孝司。けれど彼らにとってかけがえのない貴重な時間には原因があって、高校生ではままならない残酷な現実があって、それでも諦めなかった孝司の覚悟と、その引き寄せた結末にはぐっと来るものがありました。
2019/08/24
ami*15
午後1時35分になると1時間だけ時が止まる現象を孝司は“ロスタイム”と名付けた。孝司は時の止まった世界を彷徨ううちに時音という自分以外の時が止まった中で動ける人物と出会う。ロスタイムを上手く利用し、夢のような時間を重ねていく2人だが、時音には深刻な宿命が隠されていた。ストーリーとしては超王道な青春小説ではありましたが、作中の要素に関する説明が細かく描かれていて、作品が持つ世界観をより濃く味わいやすい印象を受けました。時音にとってのロスタイムは実現できなくなった青春を現実にした時間なのかもしれない。
2019/09/22
稲荷
読みやすくて設定もよかった。ただ、個人的に主人公の男の子はあまり好きになれなかったな〜。続編も読みます。
2020/09/16
chi.
毎日1時間だけ時間が止まる“ロスタイム”に出会った高校生男女の恋愛物語。映画化するので復習がてら読了。大まかな内容は覚えていたけれど、細かいところは忘れてしまっていたのでちょうど良かった。特別掌編の「ホワイト・ロジック」、時音ちゃんちょっとテンション高め。大幅に加筆修正しているようなので、以前の作品と読み比べるのも良いかも。
2019/09/19
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