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妖姫ノ夜 月下ニ契リテ幽世ヲ駆ケル (電撃文庫)

妖姫ノ夜 月下ニ契リテ幽世ヲ駆ケル (電撃文庫)

妖姫ノ夜 月下ニ契リテ幽世ヲ駆ケル (電撃文庫)

作家
渡瀬草一郎
こぞう
出版社
KADOKAWA
発売日
2019-09-10
ISBN
9784049127911
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妖姫ノ夜 月下ニ契リテ幽世ヲ駆ケル (電撃文庫) / 感想・レビュー

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真白優樹

大正十三年、大震災後の横浜で田舎から出てきた少年と妖の姫が出会い始まる物語。―――あやしあやかし怪奇譚、今宵駆けるは月下の幽世の桃源郷。 全てが一度壊れた世界でそれでも変わらぬ幽世の街を舞台に、ふとした切っ掛けから飛び込んだ少年が巻き込まれながらも活躍する物語。どこか古めかしくも懐かしく温かい浪漫のある物語であり、雪緒少年を始めとした魅力ある人間や妖怪達が物語を織りなす、一言では言えぬ面白さがある、声を大にして面白いと言いたい物語である。姫に見初められた少年を待つ次の夜とは。 勿論次巻も楽しみである。

2019/09/10

みやしん

ジャンル分けするなら少し前に流行りかけた、無自覚最強系の大正伝奇浪漫。ちょっと違うのは「僕なんて強いわけないよ」と自己肯定感を病的に持てないなど、意固地なまでの鈍感さをひけらかすのでは無く、自身の能力と裏付けをそれなりに把握しており、増長せず分をわきまえた行動に務める。他の登場人物も時代的に皆気っ風の良い侠気に溢れていて清々しい。軟弱でないラノベ。

2019/09/21

のれん

王道かつ新鮮なファンタジーコメディ感。 考証を重ねた文章と背景に加えて、妖怪、人間共に歌舞伎のような人間味溢れたキャラクター性が光っていた。 十六夜一家良いですねぇ。きっと男は全員女に尻敷かれてるでしょ、絶対。 妖怪が交わる日常的な非日常感が上手く作られているが、それらをぶちこわす唯一の存在が主人公。コイツだけニンジャスレイヤーみたいな浮きっぷりを感じるのだが、不快感がないおかげで新鮮なギャグ感として感じられる。 オチも小気味よく、生き生きとキャラが動く。実に楽しい演劇みたいで続きも読みたくなる。

2019/09/11

alleine05

面白かった。なんといっても登場人物が魅力的なのがいいね。主人公の雪緒はもとより、美少女萌えなら、姫様、火玻璃、笹鐘、男性人物なら、夜鳴川、剛地、蜂月、猫萌えならミタマ様(笑)とそろっていて、いろいろな層の読者に突き刺さりそうな作品だと思う。ストーリー展開の方も最初はただの家出娘騒動かと思ったら、思ったよりも大ごとで何やら不穏な様子も見えてきて、最後にはこういうことだったのかとすっきりしてとても爽快な読み心地だった。巻数表記はついていないけど、ぜひ続きもあってほしいなあ。

2019/09/17

かっぱ

大正時代を舞台に妖の棲む異境に足を踏み入れるところから始まる伝奇浪漫。冷静沈着で器の大きい少年である雪緒はもちろんのこと、脇を固めるキャラクターたちが男女問わずに魅力的なのは強い。古めかしすぎずに近代からも程遠い世界観が"妖"というワードの説得力にもなっていて、また同時にどこか懐かしくも温かい気持ちにさせてくれる。手堅く面白い物語を豊かな登場人物、言葉選び、行間、色んな方面からしっかりと支えているのは流石のベテランの味。続きがあるのなら是非読みたい

2019/10/31

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