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戦争は女の顔をしていない 2

戦争は女の顔をしていない 2

戦争は女の顔をしていない 2

作家
小梅けいと
スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ
速水螺旋人
出版社
KADOKAWA
発売日
2020-12-26
ISBN
9784049135954
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戦争は女の顔をしていない 2 / 感想・レビュー

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keroppi

第2巻では、原作者の取材の様子も色々と描かれる。自分の戦場体験を語り出す女性たち。最前線にこれだけの女性たちがいたのか。語る事の苦しみ。狙撃手として人間を殺してしまう女性の恐怖。あふれるドイツ軍の死体を荷馬車でひく音に喜びをおぼえてしまう女性。悲惨という言葉だけでは語り尽くせない戦争。そこには人間がいる。そんなに簡単に分かってしまうわけのない人間が。馴染みの薄い独ソ戦の最前線を漫画という手法で、その現場へ導いてくれる。これを漫画化しようと取り組んだ作者は、やはり凄いと思う。

2021/02/24

眠る山猫屋

二巻ではよりマクロな視点が入り、考えさせられてしまう。戦後数十年経ってからのインタビューという形式だから、記憶の改竄や政治的偏差も混入し、原作者の意図から外れてしまうケースもあるが、原作者は包み込むような想いで体験者を受け止めている。描き手さんはそこもキチンと伝えてくれている。悲しい記憶は薄れ、美しい時間を大切に想い描くのは人間の常。そこを拾い集め、真実を残そうとした原作者、真摯にコミカライズした作者さんの誠実さが胸に迫るのだろう。戦車部隊にモグリ込んだ少女兵の戦中戦後、人は誰でも幾つかの顔を持つ。

2021/04/08

kei-zu

「これはごく平凡な話 ロシアのどこにでもいた少女の話」(23頁) だが、彼女たちは戦場に行った。大祖国戦争と呼ばれた膨大な犠牲が払われた戦争で。 記憶をたどる彼女たちは、時には家族の中での役割に、時には国の政治的な要請に、自らの居場所を定めることができない。 彼女たちが時折口にするように、それは「まだ終わっていない」からなのだろう。 その困惑は、読者である私たちも惑わせる。

2020/12/30

こら

引き続き、第二次世界大戦の独ソ戦に従軍したソ連女性兵士の記録集。1巻では主に各部隊それぞれのエピソード集といった趣きだったが、今巻では作者が執筆にあたった動機や葛藤も描かれることにより、その体験談がより掘り下げられている。やはり、印象に残るのは、送った原稿を殆ど削除して送り返した戦車兵。英雄的行動を望むことでしか耐えられない地獄だったのだろうか…

2021/01/23

たまきら

1巻で感じた違和感がなくなり、それは自分が読みなれたせいだろうか、それとも作者が何かつかんだからだろうか、と色々考えました。同時に原作でも読んでいるうちに作者と体験者の声のリズムが歌のようになり、流れるようにしみ込んできたのを思い出しました。戦争が暖かなものを冷たいものにかえる。154ページからの一連の部分は自分が聞き取りをして感じることそのままで、一番感じ入りました。女性が戦っている多くのものに気づけてありがたかったです。妹から。

2021/10/11

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