大いなる決断 (講談社文庫 や 2-1)
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大いなる決断 (講談社文庫 や 2-1) / 感想・レビュー
KEI
40年ほど前に書かれた本。昭和30年代の高度成長期に官民一体となって「富国強産」に取り組んだノンフィクション。戦後の廃墟、貧困の時代から国民が豊かになるには、産業振興がいかに大きな事だったか、家電、化学工業、電力、技術革新などの8分野にまとめてあり、各々の経営方針決断の状況が興味深い。敗戦国の不平等な条約を変え、業界をリードした当時の官僚の姿に驚いた。強産による利益は貧困を少なくしたが、負の遺産を遺した事は否めない。現在は新たな貧困が問題になっている。貧困の連鎖を無くす政策を為政者に求めたい。
2016/01/17
yuji
敗戦後の日本を高度成長に導いた経済の指導者、経営者のはなし。資源を持たない国が敗戦国となり理不尽な日米修好通商条約の改正をもぎ取るのは第二の開国に等しい。そこには再生と豊かな暮らしを求める社会の欲望と活気があったから経済優先が合致したのだろう。再生巨流という映画を見たが創業者の思い、哲学が社員に共感と鼓舞するエネルギーを与えている。決断の速さが勝利を勝ち取る。
2022/10/21
ろびん
これぞ高度経済成長期!といった本でした。
2017/10/31
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