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from everywhere. (星海社文庫)

from everywhere. (星海社文庫)

from everywhere. (星海社文庫)

作家
坂本真綾
出版社
講談社
発売日
2013-07-11
ISBN
9784061389502
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from everywhere. (星海社文庫) / 感想・レビュー

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絹恵

ひとりの時間はかけがえのない大切な時間。そう感じることが出来るのは、めぐりあう縁の記憶を大切にしているからでした。運命とは違っても、現在地がわからなくなってしまっても、直感に正直な自分であるために、もがき弱さに触れることが、私が私のために出来ることなのだと思います。だから明日の私を作っていく途中で、親しんだメロディがこぼれる歓びをあなたに伝えたい。幸せについて真綾さんが知っている方法を教えてくれたように。

2015/02/08

翔(かける)

【再読】イタリア旅行をした時に読んだ思い出の1冊。海外旅行の時は必ず持っていきたくなります。旅をはじめる空港でのわくわく感や異国の地でひとりぼっちの不安感、一期一会のユニークな出会い、ふとした思いつきで飛び乗った電車の先に見た美しい景色…。街の様子、出会った人、その時の心情がすべてていねいに綴られていて、真綾さんの言葉ひとつひとつが心にしみてくる素敵なエッセイです。「自分の命が喜ぶような暮らしをしたい」「たったひとつの命、他の誰でもない自分自身が一番愛して、育てて、喜ばせてあげなくちゃいけないんだ」

2016/12/29

Y2K☮

著者を知ったのは20年前。当時の印象のまま現在に至る。透き通る声、涼しげな清潔感、飾らぬ自然体。ひねくれ者の私は著者を見る度に「こんな人はいない。絶対無理してる」と勝手に心配してた(笑) 本書で初めて坂本真綾という人が腑に落ちた。私も経験があるが海外旅行や国際交流はつくづく己の小ささを思い知らされる。常識の違いから来る心のダメージも大きい。海外に行ったからって人は成長しないが、ものの見方は確実に広がる。自分の不甲斐なさを知れば他人に優しくなる。独特な時間と経験がくれる厚みは必ず作品に出る。CDも聴きます。

2015/06/12

翔(かける)

何度めかの再読。初めてイタリアに行った時、手に持っていた本。たった一人で前に進まなきゃと思う時、ただ心に寄り添ってほしい時の、サプリメントのような本です。誰かに囲まれている時は気づかないけど、一人で過ごそうとしてみて初めて、一人じゃ生きていけないことを知ります。一人旅って、本当は一人じゃないことを知ります。縁あって出会った人たちがかけがえないことに気づきます。過去は変えられないし未来はわからないけど、いま隣にいる人たちと今を一緒に生きられる幸せを、どうか忘れないで生きたいと思います。

2017/08/20

佐島楓

声優で歌手で女優の坂本真綾さん、一ヶ月ヨーロッパ一人旅エッセイ。旅とは出逢うこと。孤独で、不安で、つらい思いをしていた真綾さんが、少しずついろいろな人や街や風景との出逢いで心をほどいてゆく。飾り気のない文章が、じゅうぶんそれを伝えてくれる。凄くまぶしかった。私にはこんなスタミナもガッツもないけれど、そうやって避けてちゃできないこと、行けないところがたくさんある。前を向いて、歩いてゆこう。そう思わせてくれた。ありがとう、真綾さん。

2013/09/17

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