踏みはずす美術史 (講談社現代新書)
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踏みはずす美術史 (講談社現代新書) / 感想・レビュー
KAZOO
普通の美術史の本だと思ったら、結構ある意味では面白い本でした。まじめな人にはだめかもしれません。アンディ・ウォーホル論やシンディ・シャーマン論は楽しめます。ある意味皆が評価していて同じようなものというのはあんまりおもしろくないのかもしれません。
2016/06/19
まろまろ
森村さんの展示会を目にして興奮のあまり購入した本。美術鑑賞が苦手だった著者が行き着いたのは美術を着こなすことだった。代表的な作品は「モナリザ」、森村さん自身がコスプレをしてモナリザになりきるわけだ。完成までの調査研究や体を張った試行錯誤は、通常の鑑賞と比べてより深く絵画を掘り下げているのだろう。美術史を「自由であること」へと踏みはずすことに充分成功したといえる。
2014/07/22
MM
なぜこの美しいオジサンは女装してポートレイトを撮りまくるのか??ということがものすごく論理的に、読みやすい文章で書かれていて、それが美術史上の必然であるということがよくわかった。
2014/06/30
m
図書館のリサイクル本。この人新鮮な切り口でおもしろいなぁ、と思いながら読み進めていたが、ただの変な人だった(笑)自分でモナリザになっちゃうのね。新しいものは受け入れるのに抵抗がある。
2018/01/19
菜生
初めて森村さんの文章を読んだけれど、想像していたよりとても面白かった。最後の章の「似ていることはいいことである」という発想はとても興味深かった。確かに、個性も大切だと思うが、作品にどこか共感できるものがあると私たち鑑賞者はより美術を身近に感じることが出来るのだと思ったから。丁度森村さんの展示会が都内でやっているから見に行こうと思う。
2010/04/12
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