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私・今・そして神 開闢の哲学 (講談社現代新書)

私・今・そして神 開闢の哲学 (講談社現代新書)

私・今・そして神 開闢の哲学 (講談社現代新書)

作家
永井均
出版社
講談社
発売日
2004-10-19
ISBN
9784061497450
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私・今・そして神 開闢の哲学 (講談社現代新書) / 感想・レビュー

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ころこ

前回読んだ時と比べて、2、3章の印象が大分違います。よく理解していなかったということでしょう。「私=今」の意味は、共に開闢の原点として考えると分かりやすいです。著者が「私」と同じ重要性で「今」について考察する意味が分からないですし、マクタガートの議論にもついていけません。ライプニッツ原理=理由律、カント原理=因果律のことだと整理できると少し闇が開けてきます。2章まではライプニッツ原理が優勢ですが、3章に入りなぜか〈私〉性が伝わってしまうところでウィトゲンシュタイン的言語論からカント原理につなげています。

2019/12/08

へくとぱすかる

10年前の本とはいえ、中身は古びない。哲学とはそういうものだろう。世界は自分を特異点として開けているのだが、自分も世界の一部として客体となっているために、世界が開けているのはなぜかということがわからなくなる。これが開闢が世界に組み込まれる、最初から存在したものとして、世界の一部になって化けるということだろう。私が存在することは奇跡としか言いようがない。

2014/03/08

へくとぱすかる

3年ぶりの再読。「今」についての論が記憶に残っていたが、読み返してみると、私、そして世界についての記述がほとんど。マクタガートの時間論を最近読んでいたので、A系列・B系列についての論は、実によくわかる説明に感じられた。私・世界・神も、実は同じ問題の角度を変えたものだという議論は、実にスリリングである。しかしこれを今後どのように展開したらいいのだろう?

2017/03/19

yutaro sata

ゆっくりゆっくりと、まさに格闘するように読み進めました。論理の展開自体は途方もなく難しいんですが、「私」や「今」の不思議には生きている以上どうしてもぶつかるので、なんとか一応最後までは来ました。この本は、『マンガは哲学する』『転校生とブラック・ジャック』とともに三部作を成しているそうなので、残り2冊にも挑戦してみようと思います!

2023/01/08

SOHSA

ライプニッツ、カント、ウィトゲンシュタインを中心に永井哲学を展開する。開闢のくだりは非常にイメージしやすくわかりやすい。しかし、一転して私的言語に関する言説はなかなか理解しにくい。私、今、神については一応理解はできた。されど、そうであるならば私が言う「われわれ」とは何か。疑問は尽きない。再読、再再読の要あり。それだからこそ永井均は面白い。

2014/12/02

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