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謝肉祭の王 玩具館綺譚 (講談社ノベルス)

謝肉祭の王 玩具館綺譚 (講談社ノベルス)

謝肉祭の王 玩具館綺譚 (講談社ノベルス)

作家
石神茉莉
出版社
講談社
発売日
2009-08-20
ISBN
9784061826649
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謝肉祭の王 玩具館綺譚 (講談社ノベルス) / 感想・レビュー

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HANA

それを被ると一年間王になれるが、その後処刑される。そんな仮面を送った後失踪した友人…。モックキングの話は大好きなので期待しつつ読む。幻想的な面が前面に押し出されていた前作よりホラー要素が強まったよう。ただ仮面を被った作家と因縁ある土地に建てられた近所の住人の話が絡み合っているので、ちょっと雑然とした感じも受たかな。両者が構成上不二の関係にあるのはわかるけど。あとはやり「三隣亡」がデウスエクスマキナ的な役割になってる。「呪具」としてあったものが、するすると解けていく様は爽快感があったし。この世界観好きだわ。

2022/12/04

ふじみどり

表紙が好みだったので借りてみた。小道具が雑然とした雰囲気で優雅さに欠けたので幻想的な物語という意味では予想と違ったが、中盤あたりからは先が気になり、ミステリーとして楽しめた。ラストでまた不気味な予兆があるのかと思いきやそこは肩すかしだった。イメージを描きすぎたせいでのりきれなかったがまた読んでみようと思う。

2012/12/14

miroku

世界と自分との境界を越えるための試練を経て、彼女は生きることが苦痛ではなくなったのかも知れない。怪異は人の心が生み出し、人の心を映し、時に人を癒す。

2013/09/27

不在証明

メインの千晶の話は正直どこにでもあるようなステロタイプのホラー話。今回三隣亡との絡みが少ない。店長は相変わらずゾンビゾンビ言ってるけど、結局排除され追いやられたところで奴等は仲間増やして少数派から脱してるじゃない、と思うのでいまいちピンと来ない。美珠さんの美学には共感するところが多いので、もっと語ってほしいなぁと思う。刀の美しさを語るところ。殺傷能力を極めたこの形が美しい、道具として研ぎ澄まされた美です、とのこと。わかるわかる。多機能ボールペンより万年筆の方が美しい、みたいな感じかな(違うか)。

2015/11/14

琥珀

幻想よりも、大半は近所づき合いや嫁姑間の話で占められ、しかもそれが割合生々しいので、いったい今なにを読んでいるのだろう、という気になった。しかし、やや謎解きがかった話の収め方は前作より遥かに好ましい。最終章でゾンビ映画祭りを描いた意図はまるでわからないが。

2009/08/29

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