太平天国 1 (講談社文庫 ち 1-19)
太平天国 1 (講談社文庫 ち 1-19) / 感想・レビュー
しんすけ
阿片戦争が終わって7年たっている。 連家四男の理文は薩摩に居た。商社「金順記」は日本との貿易も行っていたのだ。 長崎に移動した理文は兄の哲文と合い話を交わす中で時代が変わろうとしていることを身をもって感じていた。 その後、理文は父維材の要請もあって上帝会を探ることになる。上帝会は後に太平天国と称される国の中心組織だった。 上帝会との間を取り持ったのは、あの西玲だった。西玲も40歳近くなっているが、未だに何かしていないと生きている気持になれないようだ。
2020/10/27
Dash-Checker
洪秀全じゃなくて連理文という若者の目線で語られる太平天国開幕のお話。林則徐もちょっと登場。洪秀全も聖人というよりはけっこう俗物に描かれている
2020/04/03
虞蒙もしくは風船猫
清朝政府陣営も大概だか、太平天国陣営も初っ端から散々だなあ。キリスト教系の世直し宗教集団が、清朝政府に挑戦するのですが、神憑りの振りで参加者の士気を上げるのはまだしも、数集めのために信心の無いグループを編入してもうまく行かないだろうに。思想的リーダーと実務リーダーの力関係も難しそうです。最近は、歴史物をうも組織論として読んでしまうきらいがあります。
2013/01/24
亀様
洪秀全が拝上帝会を創って太平天国を樹立するまでが1巻です。太平天国関係者、洪秀全以外みんな知らなかったのでなかなか覚えられませんでした。西郷隆盛や大久保利通なんかもちらっと出てきます。個人的に左宗とうが出てきて嬉しい。
あき
阿片戦争の7年後。登場人物が被るところがあり、阿片戦争の続編みたいな感じです。連維材の息子、理文の目線で進みます。哲文は琉球にいて、当時の日本の様子とか出てくると、なんだか嬉しくなります。
2014/02/26
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