中国の歴史(五) (講談社文庫)
中国の歴史(五) (講談社文庫) / 感想・レビュー
レアル
南宋時代から遼や金などの時代を経て明の辺りまで。チンギス汗やフビライなども登場し、玉突き現象で政権が入れ替わる。休戦状態時には文化が花開き、かつ文化程度の低い金などは文化を高めようと一生懸命だったことも印象的だった。中国史の特徴なのか、万国共通なのか、国が滅ぶのはたいていは内部から。短期政権は乗っ取られ、長期政権は内部から腐るのだ。「陰謀の巣窟」が国を滅ぼす。元も同じ理由で滅んだ。
2016/01/20
Akihiro Nishio
遼、金、南宋の滅亡から、元の興隆と滅亡、明の成立と初代皇帝朱元璋の死まで。しかし、元は全く政治をしてない。いくら略奪と租税の区別がない遊牧民とはいえ、もう少し何とかならなかったのか。あと、元寇を防いだこともあるが、やたら日本が高く評価されているのが面白い。
2016/04/16
とめきち
金王朝のことは初めて知ることばかりで新鮮でしたが慣れない人物名にはかなり睡魔を誘発されました。元王朝末期の群雄割拠はヤクザ映画を観てるようで興奮を覚えました。朱元璋はやばい奴ですが庶民いじめはやらなそうなので現代に現れたらちょっと面白いかなと思います。
2024/01/07
周公たん
南宋から元を経て明建国、朱元璋の死まで。突如現れたモンゴル勢力は驚異的な強さと速さで中国を呑み込んだが、結局は中華風の国に変貌してしまった。漢民族差別政策まで行われた中で、文化の力で侵略者を逆に飲み込むのは中国人の本当にすごいところである。元王朝は宋史を編纂するなどして自らが中国の正統王朝だとアピールするまでに至ったが、中国とは、中国人とは何か考えさせられる。
2023/02/07
shouga123
元から明へ。南宋末期の忠臣と洪武帝の残虐性が印象的
2021/03/29
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