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ふたたび赤い悪夢 (講談社文庫)

ふたたび赤い悪夢 (講談社文庫)

ふたたび赤い悪夢 (講談社文庫)

作家
法月綸太郎
出版社
講談社
発売日
1995-06-07
ISBN
9784061859890
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ふたたび赤い悪夢 (講談社文庫) / 感想・レビュー

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がたやぴん

あの3冊を読んでおいてよかったと思う。シリーズものはできる限り刊行順に読むようにしていることが報われた、そんな1冊。「頼子〜」「一の悲劇」「ふたたび〜」の三部作とされていますが、「雪密室」を最初に読んでからこの三部作に挑んでほしい。ただし、すっきり解決とはいかないためシリーズにハマるような流れではなく重い。そこで、苦しいようなら短編の「〜冒険」を挟むとことをお勧めします。短編の名探偵っぷりに比べ長編は迷探偵っぷりがハンパないので見捨てない為には刊行順を変えてでも短編を挟むべし。私自身が偶然そうでした。

2016/04/11

HANA

『雪密室』『頼子のために』から続く三部作三作目。前作で探偵の役割に疑問を持った主人公の再生の物語と位置付けられているが、正直ミステリにおける探偵の役割なる疑問は遥か昔から幾度となく提起されていたので、正直目新しさはない。そのためか内省的な心理描写がやたら目につく。題材と舞台はアイドルの世界になっているが、95年発表なだけあって、今の目から見るとやはり時代を感じるなあ。トリック自体は面白い物だったけど、前作『頼子のために』があまりにも優れていた為につい比較して低く見てしまう。個人的には冗長に感じたかな…。

2022/08/14

ダイ@2019.11.2~一時休止

法月綸太郎その5。頼子のためにの続き。探偵の悩みっぷりが半端ないが、なんとか最後はうまくまとまった感じ。

2013/09/25

セウテス

法月綸太郎シリーズ第5弾。「頼子のために」「一の悲劇」と、三部作と言われる作品です。実際は「雪密室」「頼子のために」を読んでおくと、微妙な繋がりが解りやすく、「一の悲劇」は独立した作品で関係性は見えません。本作のヒロインは「雪密室」に登場したアイドルゆりりんであり、前作で出生の秘密を握られ脅されていた話の完結編とも言えます。後記のエラリー・クイーンの影響は大きく、名探偵である事を悩む法月綸太郎が、「名探偵の存在意義」に一応の答えを導き出す話でも在ります。この繊細で心弱き名探偵を、見守り続けようと思います。

2016/05/22

Yuki

「雪密室」と「頼子のために」の後日談。前者は昔読んだかな?で後者は先日読んだよ、といったところだったけど、本作を読む分には問題なかった。むしろ元ネタであろうクイーンの「九尾の猫」を読んでいたのが幸いだった。「頼子」の事件から自責の念にかられていた法月綸太郎は探偵としても作家としても動き出せずにいた。そんな彼のもとに「雪密室」の関係者であったアイドル・有里奈から助けを求める電話が入る。有里奈に濃い影を落とす家族の話と芸能界が絡む不可解な事件に巻き込まれることによって、探偵としての再起を綸太郎は果たせるのか。

2018/09/03

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