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世阿弥―花と幽玄の世界 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)

世阿弥―花と幽玄の世界 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)

世阿弥―花と幽玄の世界 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)

作家
白洲正子
出版社
講談社
発売日
1996-11-08
ISBN
9784061963948
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世阿弥―花と幽玄の世界 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ) / 感想・レビュー

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dokusyozuki

女性として初めて能舞台に立ったという白洲正子さん。その身体感覚と深い教養とに裏打ちされた洞察にはっとさせられます。おかげで予想以上に柔軟な世阿弥像が脳裏に浮かびました。「世阿弥十六部集」からの引用とその現代語訳も豊富。岩波文庫の『風姿花伝』を読みこなすには、もう1冊位ガイドが欲しいところですが、再挑戦したいという気持ちにはなれました。

2018/06/13

邪馬台国

今までの読書で度々遭遇した世阿弥について、ようやく読む機会を得られました。一冊ですんなりと全て把握できるとは思っていなかったので、難しいなりに能ないし芸術論にまずは目を通せて良かったです。能楽堂へは一度だけ足を運んだことがあるので、多少その時の体験と照らし合わせられました。とはいっても簡単にすとんと身に落ちるほどやわでもなく……今は節々の琴線に触れた言葉を大切にしたいと思います。特に離見の見という考えはは創作において重要だなと思うので、この言葉と出会えたのは収穫でした。

2017/01/03

OjohmbonX

世阿弥ってちょっとイエスに対するパウロの立ち位置に似てて、観阿弥がすごかったので体系化して文書に定着させてジャンルの発展に貢献した一方、柔軟性を失わせた側面にも寄与してるみたいな。ただ超えられない人として観阿弥を絶対視してはなくて、本人も能役者・作者だから自分で作り上げていてそこに柔軟性がある。幽玄の方向に精緻化したその後の能に対して世阿弥時点では幽玄と物真似のバランスで考えていたり、初心・花・序破急といった概念が今の通念より広かったり、舞や曲を作ってから詞を合わせるのも現代の作曲と近かったりして面白い。

2017/06/04

リエ

花伝書、序破急、幽玄、面、物真似などを通して不世出の猿楽師・世阿弥について語るエッセイ集。 能への造詣が深く、多くの文章を残している著者という事もあって分かりやすく、かつ世阿弥に向けられた熱量を感じさせる。 世阿弥は類い希な演者であると同時に優れた分析者、そして批評家であると思う。 また極めて近代的思考の持ち主だったのではないかと。 もちろん世阿弥や古の猿楽氏達の舞台を鑑賞する事は不可能だけれど、彼が文章に落とし込んでくれた事により私達はその一端をうかがい知る事が出来る。

2019/01/10

あかつや

白洲正子の穏やかでありながらも毅然とした語り口がとても素敵なエッセイでした。世阿弥など名前だけ、能の知識もほとんどなかったのですが、ムクムクと興味がわいてきて、今は便利ですね、見たいと思えばすぐ動画がみつかるというね。いくつか世阿弥作の能を動画で見て、これはなかなか面白いって思いました。機会があれば実際舞台も見てみたいもんです。

2018/03/12

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