文芸時評 (講談社文芸文庫)
文芸時評 (講談社文芸文庫) / 感想・レビュー
佐島楓
古本まつりで入手。三十代の川端康成、キレッキレである。昭和初期の文壇の様子、純文学と大衆小説の在り方、何より文学の将来を憂う川端の憤りの混ざった辛辣な文章は一読の価値がある。
2018/11/02
刳森伸一
川端康成による昭和6年から13年にかけての文芸時評。読んだことのない作品への言及が多く、個々の評価の是非は分からないが、川端の小説に対する厳しいスタンスなどが分かり面白い。プロレタリア文学に関する言及が意外に多く、そして社会が抑圧的になるにつれ徐々に減ってくるのが興味深い。
2018/10/07
yoyogi kazuo
思ったより毒舌で驚き、期待以上に面白かった。谷崎も荷風も志賀直哉も泉鏡花もケチョンケチョンなのに徳田秋声と政宗白鳥を「勝手にしろと言う外ない傑作」と持ち上げているのにさらに好感を持った。
2022/07/24
海野藻屑
川端康成の成り立ちを書いた本。
2017/04/27
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