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深い河

深い河

深い河

作家
遠藤周作
出版社
講談社
発売日
1993-06-04
ISBN
9784062063425
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深い河 / 感想・レビュー

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Take@磨穿鉄靴

アルフォンス・デーケン氏の本にこのタイトルがあり手に取る。妻を亡くした男や価値観の定まらない美津子らがガンジス川へ。登場人物をもう少し絞って深掘りしてほしかった感あり。この時代の老年期の人はもう少し価値観が定まり芯があったのかと思ったけど登場人物は皆、手探りでふらりふらりと生きていた。もう少し価値観が明確ならガンジスの「深い河」でなくても日常のあらゆる事象から何かを感じられたのではないかと今の私は感じた。★★★☆☆

2021/03/21

ノンケ女医長

予想を遥かに上回る、とても意味深い小説だった。この名題は、今後忘れない。実在する「深い河」を、将来いろんな局面で思い出すのだろうなと、しみじみ感じた。もう助からない命と悟ったときに、自分の身体を目の前にいる人へ差し出す心境になれるのか悩んだ。遺族を目の前にしたとき、湧き上がる想いと苦しみ。申し訳なかったという心からの贖罪が、感謝を凌駕するのではないか。あの河に行くと、心の奥にしまった出来事が、走馬灯のように浮かぶのだろう。今作を読むことができて、本当に良かった。生きることに悩んだときに、助けてくれる名作。

2021/12/06

風に吹かれて

1993(平成5)年6月刊。  悲しみに満ちた人の世。「祈り」とは、どういうことなのか。弱く、苦しんでいる人に寄り添う愛とは、どういうものなのか。そもそもイエスの愛は、宗教なのか。 遠藤周作の素晴らしい作品のひとつ『侍』は組織化された信仰と個がテーマの一つになっていると思うが、本書では、死を控えたヒンズー教の人々が最後の場所として選ぶガンジス河を誰でも受け入れる大いなるものに据え、個々の人々の想いを重ね合わせる。そして、そこに、一神でもない汎神でもない「祈り」が描かれていると思った。

2021/12/28

たいぱぱ

読友さんのお奨め本ということで読んでみました。それぞれの業(因果応用)を抱えた5人の人々が、母なるガンジス河を前に何を思うのか。「深い河」とはガンジスのことであり、宗教間の溝であり、人と人の考え方の違いかなと感じました。10年前の自分、今の自分、10年後の自分。読後の思いがそれぞれ違うだろうな。そんなことを感じる一冊でした。ずいぶん昔、遠藤さんのラジオを聞いたことがあり「説教くさい小難しい暗いおっさん」というイメージが定着していたので、自分では絶対選ばない本でした。これぞ読友さんの有り難さです。

2015/12/15

Gotoran

過去を引き摺る登場人物たち[妻の生まれ変わりを捜す初老。学生時代に弄んだ男性に再会したい介護ボランティア。過去に助けられた九官鳥に恩返しをしたい童話作家。ビルマで死んだ戦友を弔いたい老人。西欧キリスト教会に違和感を覚え、自分が信じるキリスト像を模索する神父見習い。]。夫々の思いを抱えてインドへ向かった5人の日本人と全てを包み込み救済していく「深い(ガンジス)河」の物語。特色ある登場人物とその当時の出来事や人物を織り込みつつ、汎神的な愛や神が、宗教、人種を超え、また人が犯した罪をも関係なく、↓

2013/09/01

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