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氷の海のガレオン

氷の海のガレオン

氷の海のガレオン

作家
木地雅映子
出版社
講談社
発売日
0000-00-00
ISBN
9784062070348
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氷の海のガレオン / 感想・レビュー

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いつでも母さん

不思議な物語を読んだー掴めそうでつかめない。分かりそうでわからない・・【不確かなもの】自分の中に確かにあるんだ。けれどそれを伝えられないもどかしい気持ちのまま終わってしまった。苦い思い・・忘れ去っていたはずの【何か】を無理やりに思い出されたような・・傷口を無理やり開けたような、そうだ。これは【痛み】だと思うーそんな読書だった。これは読み手を選ぶかもしれないなぁ。

2017/12/29

銀河

生きていくのが辛そうなこどもを見ている母親は、さぞ苦しいことだろう。私にはわかりにくい部分もあったけど、杉子は、学校では浮いているかもしれないけれど、自分をわかってくれる両親や兄弟、音楽の先生に恵まれて、幸せだなぁと思った。まわりの顔色や自分がどう思われるかを一番に考えてしまって、本当の友達を知らないまりかちゃんの方が、私は心配。たくさん本を読んで、好きな人たちに自分の思いを聞いてもらって、きっといつか全部大丈夫になって、素敵な大人になれるはず。「薬草使い」も不思議な雰囲気で、いい話。

2011/03/12

自分の心を見通すテレパシーを身に付けたい。文庫未収録の二作を読みたくて。文庫版はビートルズでいうとA面「プリプリミー」B面「レトイトビー」のレコード的な飛躍した違和感があったけど、単行本収録作は各々同じ平面に存在している。どちらが重要かなんて分からないけど、他人との違和感も自分との違和感も等しく掴んで知った上で進まなければ、すぐにでも波に飲まれてしまうのだと。高速で動いて波を避けるのではなく、低速でも悠々と生き延びられる方法を身に付けること。そうしないといつか自滅してしまう。それぞれ小中高の女の子のお話。

2014/02/15

霜月

とても共感しました。子どもの頃から感じていた違和感に言葉が付いてきた感覚。それは自分の子ども達も感じていることで、杉子程顕著で無いにしろ、現代で生きにくいのは確かかもなぁ・・・。でも違うからと言って少数派であるだけで間違いではないし、多数決で多いからといって正解とは限らないので自分のなかの価値観を育てて行って欲しいな・・・。私自身もっと子どもの頃に読んでみたかったです。そうしたら何か変わっただろうか・・・?

2013/10/19

吉野ヶ里

ずっと読みたかった一冊。私も時々、なにもわからなくなることがある。すべての言葉を二重カッコに入れないといけないような気がすることがある。反対に、自分の言葉を何一つ持っていないんじゃないかと不安になることもある。人の言葉と思想で編み上げたもの以外、ここには何があるのだろう。「氷の海のガレオン」は世界に馴染めない子供の話だ。グラース家と似た構造だが、シーモアであるはずの母親もまた、安定していない。子供たちは自分達が立つ基盤を自身で規定しなければならない。折り合いの付け方は時間とともに学んでいくしかない。

2020/06/30

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