KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

封印された叫び: 心的外傷と記憶

封印された叫び: 心的外傷と記憶

封印された叫び: 心的外傷と記憶

作家
斎藤学
出版社
講談社
発売日
1999-12-01
ISBN
9784062099646
amazonで購入する

封印された叫び: 心的外傷と記憶 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ころりんぱ

一般の人にもわかる様にとは、著者も書いているけれど、まぁ、学術的な事は字面を追っただけになってしまいます。心的外傷と記憶のメカニズムについての説明は、なかなか興味深く、人間の脳の機能や神経伝達物質のバランスはものすごく緻密で、まるで精密機械の様。経験、体験によって、その機能の一部のバランスが崩れたり、欠損したりする事で、人間が生きにくくなってしまうのだから、本当に不思議です。

2013/12/04

めん

○機能不全家族の事例A。記憶に依るため性的虐待の有無は曖昧。それに対して著者が語る「事実関係など精神科医にとっては二次的なこと。焦点にしているのは、自己卑下と子ども虐待の防止」の言葉に同意。全ての援助職が持ちたい姿勢だ。○ある心理学者の「子どもを性的対象にする者も、親密さと愛を追求している。“これこそが神の意志”」との言葉には反吐がでる。○学術解説は勉強になる。・回想は必要に伴って起こる。忘却もまた、必要に沿って生じる。・『必要によって選別される記憶』以外の記憶もあるようで、それが問題を複雑にする。図書館

2018/07/14

るうるう

記憶に関する理論や研究のところは専門的で難しい。十分な理解はできなかったが、とりあえず読み進む。突出した記憶、言語化できない記憶を、他の記憶と同様に平坦化して、自分の人生の物語に織り込めたなら、前に進めるという。また、患者の話の中には、(1)犠牲者であり続ける自己、(2)加害者を内面化した(心に取り入れた)自己、(3)保護してくれない親を内面化した自己、の三層があり、交互に現れる。そこに(4)「自己を保護できる自己(保護してくれる親の内面化)」が現れた時が回復の兆候という。

2013/01/05

skr-shower

サバイバーの生きる困難さを思うと息苦しくなる。先へ進むために一時的に忘れたことが、後で心身に影響を及ぼす。手をさしのべる人へ怒りの矛先が向かいがちなのだから、援助の手を全方位多重多層にしなければならない。

2018/09/27

yasu

心理の奥深さと歴史がわかった。やはり、自分と向き合って生きていかないといけないと思った

2011/03/20

感想・レビューをもっと見る