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聖の青春

聖の青春

聖の青春

作家
大崎善生
出版社
講談社
発売日
2000-02-18
ISBN
9784062100083
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聖の青春 / 感想・レビュー

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いつでも母さん

将棋の神に愛されたのかなぁ・・もっと摂生・養生したらもう少し長く生きられたのかもしれない。が、彼は彼の人生を生き抜いたのですね。それは将棋盤の上にあったのですね。生きることは将棋を指す事。生きる目的は名人になること。5歳で腎ネフローゼと診断され膀胱がんを発症し29歳で他界するまで、そのほとんどを将棋と共生した村山聖さんの軌跡。良し悪しではない、一人の人間のこれも生きざま。ただ、命を懸けて夢中になる時誰かが彼のそばで支えていたことも事実。切なくて壮絶で、今頃だが読んで良かった・・

2017/02/17

紫 綺

角川つばさ文庫にて読了。難病ネフローゼを患いながら夢をあきらめず、名人の称号を目指して29歳までの短い人生を生ききった棋士の感動実話物語。

2018/04/05

ころりんぱ

将棋の世界には疎い私ですが名人を目指しひたすらに勝負し続けた村山聖という棋士の生涯に心が震えます。幼い時にネフローゼという難病にかかり、病院のベッドの上で将棋に出会い奥深い世界を獲得し没頭していく様子は、ただただ圧倒されました。父母の我が子に対する愛情にも教えられることがたくさんありました。また、森氏との師弟関係も、赤の他人がこういう関係を結べるんだなぁと、なんだか感動してしまいました。誰にも真似の出来ない人生を歩んだ村山聖。将棋は彼にとって生きることそのものだったのだなぁと…すごいなぁと。

2014/06/23

青木 蓮友

あえてまったく調べずに映画を観てみて、さてさてご本人は、、びっくり仰天してしまった。なんて可愛らしい、愛くるしい、コミカルな、映画で観た印象と正直ぜんぜん違うじゃないかー。大変申し訳ないけれど、松ケンじゃなかった気がするぞ、、そしてわたしにとっては原作の方が断然雄弁だったかな、やはり自分は本読みだとわかった瞬間でもあった。わたしよりふたつ上の村山君、肉丸君、自分の本だなんて心外でしょう?でも、生きてるこちらは良かったです、あなたに会えて。時間がない人特有のくっきり感がドカンと胸に迫ってきた、ラスト号泣。

2017/01/16

出世八五郎

空海名言集に“志をもって道を学べば、自然と福徳や財産は得られるものだ”とあるが、彼はまさにこのような人生を歩んだと思う。腎ネフローゼという難病を患ってはいたが、彼の意思が近所の工務店の車を呼び、彼の意思が森師匠を呼んだ。人生において唯一点のみにフォーカスを当てて、そこに命を注ぎ込む彼の生き方は手本だと思う。健康な人間は毎日に流されている・・・何かに命を注ぎ込むことなく笑い生き、健康志向で長生きすることを目指す。それでも老衰は避けられない。どっちが幸せな人生かは価値感の問題でしかないが、彼は教えてくれる?!

2017/03/03

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