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将棋の子

将棋の子

将棋の子

作家
大崎善生
出版社
講談社
発売日
2001-05-24
ISBN
9784062107150
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将棋の子 / 感想・レビュー

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さっこ

元奨励会員にスポットを当てた作品。将棋に魅了された少年たちの健気でひたむきな夢は棋士になること。そしてその先に気高く聳え立つ「名人位」 努力だけでは報われることのないその先へ勇気をもって戦う若者たち。羽生世代という若き天才集団の波にのまれていく、夢と挫折の奨励会員。奨励会時代、羽生少年と対局して一勝も出来なかった彼の「将棋には感謝している。将棋に自信をもらったから」「羽生さんは自分の人生の誇り」という言葉に涙が出ます。

2021/07/24

おいしゃん

【講談社ノンフィクション賞作品】将棋界にスタッフとして長く関わった著者が描く、表舞台に上がれなかった棋士たちの人生模様。著者の回想部分が多めで、ノンフィクションというより切ない物語を読んでいるよう。周りを気にせず、将棋に一心に取り組む姿は、痛々しさもあるが、やはり素敵だ。

2017/08/03

かのこ

プロ棋士となるための養成機関【奨励会】。棋士を夢見て、志半ばで去っていった奨励会退会者たちを追ったノンフィクション。今ホットな将棋界の作品。文字通り青春のすべてを将棋にかけた青年たちの物語は、華々しい名声の陰にある底知れない暗さ・重さを感じるところも多く、暗澹たる気持ちになりつつも読みごたえがあった。たった一勝、たった一手で変わる人生。「将棋をやっててよかった?」という著者の質問から始まる成田の将棋に対する思いはきっと忘れられない。そしてシンパシーを感じた米谷さんの驚きの転身も…。

2017/07/05

さなごん

夫に読めと言われて読んでなかったのをようやく読了。ややまだるっこしい部分はあるが、成田さんの人生最後に明るい光が差してきてよかった。どうすればよかったのかなあ。今幸せならいいなあ。

2017/01/31

しーふぉ

40歳で借金300万、住み込みの廃品回収で手取り1万円台という奨励会退会後の現実。地元では天才と呼ばれた少年期との対比が切ない。プロ棋士になれなかった人達も社会に適応している人も多数いる中、個人の問題なんだろうけど。

2024/01/08

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