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ぼくのボールが 君に届けば

ぼくのボールが 君に届けば

ぼくのボールが 君に届けば

作家
伊集院静
出版社
講談社
発売日
2004-03-31
ISBN
9784062118910
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ぼくのボールが 君に届けば / 感想・レビュー

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だまだまこ

角田光代さんのエッセイで紹介されていて気になっていた本。野球にまつわる短編集。ひとつひとつが短いのでサクサク読めた。人生につまづいているような主人公たちが、一緒にキャッチボールをした思い出や、一緒に歩いた景色など、一番輝いていたであろう時間を思い出すことで、ほんのり心が温まった。みんなでひとつのボールを見つめる野球、相手の取れる球を投げるというキャッチボールで築かれていく人間関係っていいな。

2018/08/11

s-kozy

どれも野球もしくはキャッチボールに彩られた短編9編からなる短編集。読友さんのお勧めで手に取りました。どの話にも来し方に悔いを持つ男、もしくは女が登場する。人生や生き方には教科書もマニュアルもないわけで、悔いのない人生なんてあり得ない。その中で確かな物だったのが野球と(相手の技量を慮って捕れるようにボールを投げる)キャッチボールということでしょうか。どの主人公も真摯に人生を生きようと、生き直そうとしているのが印象的でした。野球の真髄、キャッチボールの根本を後世に伝えないとなぁ。野球に育てられた私はそう思い

2014/02/07

りの

別れを経験し、悔いを抱えている人を描いた短編9話。どの物語にも野球かキャッチボールが絡めてある。息子に野球を始めさせた孫とおばあちゃんの物語「雨が好き」が良かった。主人公を好きにはなれなかったが「えくぼ」も印象的。物語そのものよりも、キャッチボール が印象に残った。

2017/03/04

ゆう

ずっと野球のお話だと思っていたのだが、いい意味ではずされ、心にしみる短編集だった。「えくぼ」「風鈴」「ミ・ソ・ラ」「キャッチボールをしようか」「雨が好き」など、気にいった作品が多かったなぁ。

2015/08/10

きゅ

中学受験の時に読んだ本。家の整理に際して懐かしく思い、読んでみることに。9つの短編集全てに"野球"が登場する。WBCが盛り上がっていたので、偶然だが良いタイミングだった。どの登場人物たちも、過去にできていない過去に思いを馳せるような場面があり、懐かしい気持ちで読み始めた私の心とリンクした。年を重ねて読むほど味わい深い小説になるのかもしれない。「キャッチボールは、相手の受け取りやすいやわかなボールを投げ合うもの」というセリフにハッとさせられた。後半は少し飽きてしまっていたが、『えくぼ』はとても印象深い。

2023/03/27

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