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網野善彦を継ぐ。

網野善彦を継ぐ。

網野善彦を継ぐ。

作家
中沢新一
赤坂憲雄
出版社
講談社
発売日
2004-06-26
ISBN
9784062124539
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網野善彦を継ぐ。 / 感想・レビュー

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はるわか

人類学や民俗学のような人間の無意識の思考や行為をめぐる学問と書かれた史料をもとにして行われる歴史学とをひとつに結びつけて新しい学問をつくりだそうという潮流に身を投じ、日本の歴史学に新しい可能性を大胆に切り開いてきた。学問の世界であんなふうに明朗な心を持った人は少ないじゃないでしょうか。「無縁・公界・楽」で網野さんは歴史家の共同体から突出してしまった分とてつもない孤独と、批判-反批判が際限なくくりかえされる苦労多い人生がはじまったわけです。「蒙古来襲」網野善彦という歴史家の孤立というよりは単独性、単独者。

2018/01/13

Mentyu

歴史学における実証についての話が興味深かった。史料上に記載があることだけを述べるのが実証主義であるという見解に対し、そこに書かれなかった(書くことができなかった)事象についても実証主義で立ち向かうという網野の姿勢は勇気のいることだったと思う。石母田正が『中世的世界の形成』で述べた歴史学の想像力についての話と通ずるものがある。

2016/12/27

まのん

網野さんの個人史を辿りながら追悼するつくり。「秀才は駄目だ」「現実というのは、いつも理解に抗うもので、理解されたものを否定していく力が強烈にはたらいている。この強烈にはたらいているものを、論理のなかに引き出してこない限り、マルクスのやったようなやり方で歴史を理解したことにはならない」

2014/01/09

いちはじめ

故・網野善彦についての対談。赤坂憲雄はわりと好きなのだけど、網野善彦絡みだと、どうしてこうもつまんないのか?

2004/07/27

スワダ

「網野史学」とは、現実化しなかった歴史、語り損なった欲望を実証しようという試みだったという指摘が面白かった。それはそもそも歴史学的な自己矛盾を孕んでいる。しかし、歴史学と民俗学をつなぐ、異形の学問としてこの先も残るのではないかと語られている点も興味深かった。注意深く読む必要はあるだろうが、民俗学の本と平行させながら、網野の本を読んでいきたいと思う。

2019/03/12

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