KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

網野善彦を継ぐ。

網野善彦を継ぐ。

網野善彦を継ぐ。

作家
中沢新一
赤坂憲雄
出版社
講談社
発売日
2004-06-26
ISBN
9784062124539
amazonで購入する

網野善彦を継ぐ。 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

はるわか

人類学や民俗学のような人間の無意識の思考や行為をめぐる学問と書かれた史料をもとにして行われる歴史学とをひとつに結びつけて新しい学問をつくりだそうという潮流に身を投じ、日本の歴史学に新しい可能性を大胆に切り開いてきた。学問の世界であんなふうに明朗な心を持った人は少ないじゃないでしょうか。「無縁・公界・楽」で網野さんは歴史家の共同体から突出してしまった分とてつもない孤独と、批判-反批判が際限なくくりかえされる苦労多い人生がはじまったわけです。「蒙古来襲」網野善彦という歴史家の孤立というよりは単独性、単独者。

2018/01/13

市井吉平

■2004年に歴史学者網野善彦氏が亡くなれてからほどなくしてされた人類学者・哲学者?の中沢新一氏と民俗学者の赤坂憲雄氏による対談。網野善彦氏が取り組んだことを引き継ごうという対談。 ■印象に残ったのは、網野善彦氏が民俗学の知見も取り入れながら日本社会の歴史というか成り立ちみたいなものを深いところから探ろうとしたようだということ。 ■今、網野氏の著書にも少し手を伸ばし始めているが、その世界に触れてみたい。

2021/08/04

Mentyu

歴史学における実証についての話が興味深かった。史料上に記載があることだけを述べるのが実証主義であるという見解に対し、そこに書かれなかった(書くことができなかった)事象についても実証主義で立ち向かうという網野の姿勢は勇気のいることだったと思う。石母田正が『中世的世界の形成』で述べた歴史学の想像力についての話と通ずるものがある。

2016/12/27

まのん

網野さんの個人史を辿りながら追悼するつくり。「秀才は駄目だ」「現実というのは、いつも理解に抗うもので、理解されたものを否定していく力が強烈にはたらいている。この強烈にはたらいているものを、論理のなかに引き出してこない限り、マルクスのやったようなやり方で歴史を理解したことにはならない」

2014/01/09

いちはじめ

故・網野善彦についての対談。赤坂憲雄はわりと好きなのだけど、網野善彦絡みだと、どうしてこうもつまんないのか?

2004/07/27

感想・レビューをもっと見る