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マオ―誰も知らなかった毛沢東 下

マオ―誰も知らなかった毛沢東 下

マオ―誰も知らなかった毛沢東 下

作家
ユン・チアン
J・ハリデイ
土屋京子
出版社
講談社
発売日
2005-11-18
ISBN
9784062132015
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マオ―誰も知らなかった毛沢東 下 / 感想・レビュー

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James Hayashi

「ワイルドスワン」で既に書いている為、文化大革命の被害には触れず毛沢東の思惑、外交、恐怖政治、権力闘争、独裁を見る。大躍進から文化大革命を通し、7千万人の人民がなくなっているともいわれる。毛沢東の政治により、彼の家族と民衆の多くが精神的な病に陥っている。毛の一言で生死を分けた。その恐怖政治の中で劉少奇夫妻の闘争は眼を見張る。第2位という地位ながら、国情を憂い毛に箴言。リンチを受ける羽目に。毛はパラノイアかサイコなどの病に違いない。4度の結婚に失敗し、若き女性たちと戯れる。続く→

2018/05/23

シュラフ

中国共産党が伏せているのであまり表に出てこないが、毛沢東の犯罪による犠牲者数はヒトラーの比ではない。ナチスによるユダヤ人虐殺は600万人。驚くことなかれ。大躍進による餓死者の数は推定3000~5000万人、文化大革命による死者数は推計40~1000万人、といわれる。すべては毛沢東である。特に文化大革命では、民衆らが文化財を破壊して、若者らが教師や上司を侮辱のうえ虐殺した。文化大革命は中国の文化や秩序、ひいては中国人の心まで破壊しつくしたのだ。だからその影響をひきずっている中国は、国家も人も壊れている。

2016/12/01

GaGa

すべてを鵜呑みには出来ないけれど、おそらくはこのようなことがあったのだろうなと、考えさせられる。連合赤軍の「総括」も、「自己批判」からきているのだろうし。ただ、周恩来という人は気の毒な人だったのだなとつくづく思った。

2010/07/21

kanaoka 56

全世界の完全支配を目論んだサイコパス。中国の大地と人民を道具に、ソビエト、アメリカを手玉にとり、かなりのところまで成果を上げ、殺されることなく、体力が尽きるまで人生を謳歌した。 20世紀における世界征服として、ヒトラー、スターリン、毛沢東の3人は、それなりに実現可能性があったと思います。

2017/06/07

かいりゅ

後半は独裁者の孤独について書かれていた。自己権力の保持のためには旧来の情のひとかけらも持たず、人民や部下を踏み台にして裏切り、権謀術数を巡らせる毛沢東。彼の生涯はその連続で生きた天才としか言いようがない。大躍進、文化大革命の真実なのだろう。今の中国はその継承政権だが、繁栄しているように見えて、中国人民の過去の大きな陰の上に成り立っているのだ。この本を読んで、中国のイメージがかなり変わりました。

2016/03/03

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