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ぼくらの先生!

ぼくらの先生!

ぼくらの先生!

作家
はやみねかおる
出版社
講談社
発売日
2008-10-11
ISBN
9784062149914
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ぼくらの先生! / 感想・レビュー

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ぶんこ

退職して10年経った元教師の夫が、妻に教師時代の昔話をします。 このご夫婦には子供がいないという事は、現役時代の奥様は淋しかったでしょう。 少しも愚痴らず夫に尽くす妻だったのでしょう。 凄いです。 尊敬します。 昔から賢い方だったのが分かります。 都会の小学校では味わえない趣があって、先生としての初任地が生徒数20名の学校というのは、恵まれてたのではないでしょうか。 数々のエピソードが殺伐としてなくて、自分に子供(孫)がいたら、こんな学校で学んで欲しい。 私が自力で解けたのは、水をかけられた場面でした。

2015/10/30

へくとぱすかる

先生というのは、退職しても先生なんだなあ。そして子どもたちも、小さいながらそれぞれに複雑な気持ちをもって生きているんだということ。未熟かもしれないが、大人と同じように時代をいっしょに生きている存在なんだ、ということが伝わってくる。回想の形で書かれたミステリなので、ちょっぴりレトロな世界がフィルターを通したように見えてくる。実作が難しいジュニアミステリの可能性を広げる短編集だと思った。

2013/12/31

ゆみねこ

退職した元教師が教師時代の思い出を語り、小さな謎に思いいたる。その謎を解くのは彼を支えてくれた奥さん。とても心温まる1冊でした。こんな素敵な奥さんになりたいものですね。

2015/11/02

はる

優しい読後感です。定年退職した元教師とその奥さんが、教師時代の思い出を語っていく中で、当時の教室で起こった、ちょっとした謎を解いていきます。ふたりのふんわりとした会話がほのぼの。はやみねかおるさんは実際に教師をされていたということで、子供たちへの優しさと、作品への思い入れが感じられます。本にするのに10年以上かかったとか!

2015/10/25

chiaki

定年退職して10年を迎える小学校教諭が、かつての教え子との思い出として、その時解決することが叶わなかった問題を妻に話す、5話の短編集。子どもたちの真っ直ぐなまなざしと向き合って来た著者だからこそ、紡ぎ出すことが出来る温かなフレーズを随所に感じました。読後込み上げる静かな優しさは、子どもたちに果たして感じ取れるだろうか?大人になってから読むにふさわしい1冊かも。先生を支え、見守り続けてきた奥さまがまた母性に満ちていて素晴らしいです。

2021/07/16

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