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ドキュメント秘匿捜査 警視庁公安部スパイハンターの344日

ドキュメント秘匿捜査 警視庁公安部スパイハンターの344日

ドキュメント秘匿捜査 警視庁公安部スパイハンターの344日

作家
竹内明
出版社
講談社
発売日
2009-01-31
ISBN
9784062151894
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ドキュメント秘匿捜査 警視庁公安部スパイハンターの344日 / 感想・レビュー

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ヱビス

警視庁公安部外事第一課と言われても、どんな仕事をしているのか全く想像がつかない。ただ、そこが何をしているのか分かってしまうようでは、そもそもダメだということが、このドキュメントで分かった。防諜を担当するスパイハンターは、公共の安全を守るために、その姿を見せることなく、気配を消し、家族にも何も語れず、ひたすら諜報員を追う。使命感があっても、きつすぎる。

2023/01/29

Ted

本書は、00年に発生したボガチョンコフ事件(GRUの駐在武官によって三等海尉から機密情報が漏洩した事件)を扱ったドキュメンタリーである。最初はお互いに対等な情報交換をする間柄だと見せかけながら、徐々に相手の弱味に付け込んで機密情報を一方的に引き出す側に立っていくロシアスパイのやり方に忌ま忌ましい感情を抱きながら読んだ。これと関連してレフチェンコ事件の本を読めば、ソ連からロシアに変わってもロシアの対日政策の本質は何も変わっていないことが改めて認識させられる。

2010/05/03

しろくまZ

小説「ソトニ」が面白かったので、同一著者による本書も読むことに。こちらはノンフィクション。ロシア連邦軍参謀本部情報総局(GRU)と警視庁公安部外事第一課との凄まじいまでの「闘い」が描かれている。小説のネタになった「モグラ」や「背乗り」などの言葉も本書に出てくる。それにしても米ソ冷戦が終結した以降もこのような状況だとは驚き。2015年現在、ロシアだけではなく中国、北朝鮮、韓国などの日本での諜報活動の実態はどうなっているのだろうかと考えると、少々怖ろしい。

2015/11/28

Jun Masuno

ジャーナリストが描いたスパイモノのドキュメンタリーを読む。 麻生幾の外事警察から読み出し、関心を持ったが、ロシアのスパイと戦うスパイハンターの業務が描かれています。 これらを読むといかに日本はお気楽な国か、痛感しますね。 己の矜持だけで日本の為に頑張る方々の業務が報われるよう、もっともっと問題提起するべき実態です。

2014/11/03

GOTI

ノンフィクションです。平穏に見えているけど水面下で凄い戦いがあるんですねぇ。芥川の小説「手巾(ハンカチ)」を思い出しました。息子の死に柔和に平静を装いながらもテーブルの下で大きな悲しみをこらえハンカチを握りしめている母親の姿を描いていました。優雅に湖上を泳ぐ白鳥も水面下では激しく水を掻いている。上辺だけ見ていてもわからないことってたくさんあるんですね。

2015/11/29

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