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帰り道が消えた

帰り道が消えた

帰り道が消えた

作家
青山真治
出版社
講談社
発売日
2010-01-27
ISBN
9784062159845
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帰り道が消えた / 感想・レビュー

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うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

倒錯的な性行動に走る夫に戸惑う主婦の話「天国を待ちながら」、幼馴染の恋人に手を出してしまった女性作家の話「見返りキメラ」、不倫のドツボにハマってしまった語学学校受付嬢の話「帰り道が消えた」。全くタイプの違う三人の女性の話ですが、それらが微妙に絡み合ってきます。妄想と現実の間を揺らいでいるような薄ら寒さを覚えました。それも読み終えたすぐ後にではなく、しばらく経った後にじわじわと這い上がってくるような不気味さです。主人公達に感情移入が全くできませんでしたが、不思議と最後まで読んでしまいました。★★★

2010/08/15

こだま

三人の女性の悩みや劣等感があり皆どこかしらが似ていて若干、官能系な性交が書かれてる話。 人間って他人の変化は敏感だけど自分は中々わかりにくいもんで不二男や幹子の様に鬱の様にされたりする。最悪自殺もあって心の奥の悩みって中々友人に話せなかったりするしそういうのって今のコロナ禍もあって増えていると思う。。  読了した後は、幹子のいとこの娘を迎いに行けず結果的に知り合い?に連れて行かれ後のことは知らんとばかりの危機感の無さにイライラしたしスッキリしない終わり方だったな。

2022/08/05

CAFECAFE

タイトルが、怖い。同じ女性が再び出てくるので連作だが、一つ一つが完全に閉じているようにも読める短編集。エスカレートする倒錯的な夫の要求に戸惑う由美。幼馴染の恋人と知って手を出した香苗。不倫に自分を見失い、谷を彷徨い故郷を発見しようとする幹子。彼女たちは気軽に旅行に行くような友人でありながら、乾いた心の叫びを受け止めてくれる者は、どこにも居ないと感じているように見える。自由なはずなのに、アリ地獄のように不安定さから抜け出せない。全編に漂う、倦んだ焦燥感と不穏な空気が薄ら寒い。

2010/04/10

Hik

私には、合わなかった。好みフィリングの問題だと思うが、情景や心理描写が無駄に装飾されていてまどろっこしいことこのうえなかった。(ファンの方ごめんなさい。)      P94の品川駅の景観をあんなにこねくり回す効果のほどが自分にはまどろっこしく感じて、途中挫折してしまった。

2012/01/17

そのぼん

何か性描写の多い話だったなぁ。倒錯してたり、変だったり。イマイチ作品の世界に入り込みにくかったかな。残念。

2011/07/07

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