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音迷宮

音迷宮

音迷宮

作家
石神茉莉
出版社
講談社
発売日
2010-07-29
ISBN
9784062163484
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音迷宮 / 感想・レビュー

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キキハル

10篇の幻想譚で編まれた短編集。物語の様々なシーンがくっきりとした輪郭で浮かび上がる。それは絵画的でひどく五感を刺激するのだ。薄いベールで閉ざされた向こう側の世界に、触れることができる気がしてくる。恐怖ではなく、生きて存在することの哀しみだろうか。古の小豆洗いや姑獲鳥、河童、人魚などから題材をとりイメージを膨らませた話は、切なく物悲しい。作者の無駄なく引き締まった文章は、短編に向いているのかもしれない。初秋の夜風に吹かれながら、どうぞ。

2010/09/22

skellig@topsy-turvy

怪奇短篇集。それぞれに裏タイトルとして異形の名が入っているのは工夫を感じます。明快な解決のない、物悲しい話が多かった。結局何が起こっていたのだろう…と考えるのがまた怖くもあり、少々物足りなくもあり。見てはいけない、「誰でもない」ものとの邂逅を描いた「I see nobody on the road」が好き。アリスに言葉遊びとしてあったなあ、と思い出す。女の哀しみと怖さを感じる「Rusty Nail」は異形コレクションで読んだことあって、この人だったのかー、と思いました。

2014/05/21

Maki Uechi

幻想的。「音楽」「女」をキーワードにした妖怪短編集。 「I see nobody on the road」が一番好き。以前ネットで読んだ怖い話を思い出した。

2014/07/09

ハルト

ひそやかな夜の匂いと人でないモノたちの気配まといつく、幻想譚たち。異形のモノたちの恐ろしさ美しさ虚ろさに幻惑され囚われる。彼岸と此岸、夢とうつつの狭間に迷いこんだかのような作品たちばかりでした。異界への穴は、すぐそばにぽかりと空いているのかもしれない。

2010/08/24

ao

妖しく、美しい世界。こういう幻想的なホラーはわりと好き。一番怖いのは表紙の目だったりなんかする。

2011/06/19

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