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見知らぬ人へ、おめでとう

見知らぬ人へ、おめでとう

見知らぬ人へ、おめでとう

作家
木村紅美
出版社
講談社
発売日
2010-11-26
ISBN
9784062166492
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見知らぬ人へ、おめでとう / 感想・レビュー

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しょこら★

現代にはびこる、不安たち。不安定な職、女性特有の病、見通せない未来、すれ違うひとへの漠然とした苛立ち…どれも他人事じゃなくて、自分の奥にも、ずっと蟠ってる。『野苺を煮る』の、早苗の気持ちにいちばん共感したかも。自分がいなくても回る会社、みんな、お金がない、きついって、旅行したり、外食したり、服買ったり…ほんと不思議。満たされないのわたしだけ…?悔しいし、羨ましい。妬まなしい。あーでも、そこから『天使』の、人を呪いたくなる気持ちが生まれるのかな。

2013/02/13

林 一歩

もう若くはない女性を主人公とした短編集。とくに可もなく不可もなしと言った感想にもならない感想しか思い浮かばない。図書館でこの作家さんの本を見かけると何故だか借りてしまうのは、無意識の琴線に触れるものがあるのかもしれない。

2014/06/06

アコ

はじめての木村紅美さん。3作収録の短篇集。いずれもどこか孤独さを持ち他人と必要以上に関わらないOLたちが主人公。OLたちの生活描写はリアル。表題作は静かさのなかにヘヴィーな主題が織り込まれていて少し重く感じた。『野いちご』は好き。まもなく契約が切れる派遣社員である主人公と中途入社してきた同郷で同世代の正社員の関係性が絶妙。ただ、読み始める前になぜか勝手に作者に過剰な期待をしてしまっていたせいで全体を通して物足りなさを覚えてしまった。さらりと読むつもりが想像以上に純文学っぽかったあたりなどかも。

2012/12/09

野のこ

なんでもない話だけど、主人公たちの心情が素朴で共感。「子ども産みたいって望んだこと全然ないのに、筋腫って告げられた途端とっさに赤ちゃん産めますか、ってお医者さんに質問しちゃった。」に同じ女としてグサっときました。見知らぬ人って誰のことかな?「野いちご」メルヘンな題名だけど、退職する際に、社員にはお菓子、派遣には小物を渡す決まりとか、うん、バカげてる。「天使」同僚の夏休みを台無しになりますようにって願って9.11が起きるなんてナンセンス。

2016/08/29

ようかい2

初読みの作家さん。アラサー女子のお話なんだけど、アラサーなんて軽く言えない人たちのような気がする。悩んでいるんだけど、ちょっと卑下してるかな。願望と言えば願望なのかもしれない。 2016.18

2016/01/30

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