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絶望の国の幸福な若者たち

絶望の国の幸福な若者たち

絶望の国の幸福な若者たち

作家
古市憲寿
出版社
講談社
発売日
2011-09-06
ISBN
9784062170659
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絶望の国の幸福な若者たち / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

出版当時(2011年)は、弱冠26歳の新進気鋭の社会学者による日本社会論。既存の資料によりながらも、それを独自の視点から(もっとも、それはまた本来は常識的な視点であるのかも知れないが)読み解いてゆく力量はなかなかのもの。結論からすれば、それ(現代の日本と、若者たち)はあたかもSF小説が描くディストピアのごとき観を呈している。すなわち、日本の未来は中国なみの階級社会なのである。「一部の『一級市民』が国や企業の意思決定に奔走する一方で、多くの『二級市民』はのほほんとその日暮らしを送る」といった。本書が警鐘⇒

2018/11/24

mitei

著者がこの本で一気に人気が出てたように思うが、本書の効果は社会的にはこれまで若者をサルとか馬鹿呼ばわりしていた言説が消えたというのも後から見ると思う。昔から今まで若者に対しては都合よく自分たちのイメージで解釈されてきたのだと思うが、これからは若者を区別する仕切りがないというのは確かにそうだな。 絶対的な貧困はそこにないし、あるとすれば年寄りの金持ちと比べて相対的に貧しいレベル。 この中で危機感というのは本書が世に出て10年近く経っても変わらないと思った。今でも面白く読めた。

2021/08/16

扉のこちら側

初読。2014年192冊め。著者は一学年上になるのだが、同世代が小説家としてではなく学者として本を出すような年代になったのだなと、自分の年を痛感。私の世界は職場と図書館と読書がほぼ全てで 、本書の通り小さな世界でそれなりに幸せに生きている。もしもこの国で戦争が始まったら私はどうするのだろう。

2014/03/16

harass

文庫版を読みたかったが見当たらずこの単行本版を借りる。若者とされる著者が戦前からの日本の若者論、世代論からを総ざらいしおかしな所にツッコミを入れまくる。『「最近の若いものは……」と古代の遺跡に書かれていた』というのは都市伝説だそうだ。そして、現代日本の社会変化で割を食うはずの若者たちは今の状況に満足しているという(アンケートから)、奇妙な現状を考察。正直散漫としているのだが読み物としてなかなか楽しめた。著者はまだ博士号を取っていないようであるが、着実に文化人タレントとしてキャリアを積んでいくのだろう。

2017/11/17

みゃーこ

「日本が戦争になったらどうしますか?」という問いかけに「逃げる」と答える若者。7.7%しか「お国のために死にます」とは言わなかった。逆にその7.7%の子どもの現状の心理も心配だ。いつまで武力による戦争とか言ってるつもりだろう?もっとリラックスして仲間内で盛り上がってなんとなく幸せでいいじゃん。と人生を達観した意見が逆に斬新さを感じさせた。この国はもっと若者の意見を取り入れるべきだ。「今ここの幸せ」という時間の概念の持ち方も、不安定な未来に一喜一憂するよりずっと哲学として正しい意見な気がする。シニカルでユー

2015/07/10

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