完盗オンサイト
完盗オンサイト / 感想・レビュー
takaC
確かに、多くの事柄が投げっぱなしのまま話は終わったのであった。潔いと考えれば良いのか?
2017/04/13
文庫フリーク@灯れ松明の火
とっ散らかった印象。個々の登場人物・エピソードは面白いのに、畳んで行く収束力が弱くもったいない。とは言え、皇居の盆栽仕立場から家光公ご遺愛の盆栽・樹齢550年の五葉松《三代将軍》を盗みだすミッション。報酬1億円で強引にリクルートされたのは、一見ホームレスのような金髪の若きロッククライマー。発想自体が新鮮で皇居蘊蓄も楽しい。著者の意図から外れて、病んでいる斑鳩の父・瀬尾のコワれっぷりが面白く引き込まれる。あっさり退場させるのはもったいないキャラでした。次の作品で化けて欲しい作家さんです。
2011/10/18
夜梨@灯れ松明の火
江戸川乱歩賞受賞作品。女性2名のダブル受賞の1冊です。皇居から盗むという荒唐無稽な話です。受賞した時は「クライミングハイ」という題名だったそうですが、その方が内容が想像しやすいですね。オンサイトと言われても何だかわからないし、完盗に至っては、茶化している感じに思いました。さらっと読めて面白かったですが、改題してまで本の題名になっている「オンサイト」のシーンがサラリ過ぎないでしょうか?(笑)若くて、社会経験も殆どない主人公が礼儀正しいのは、とても好感が持てました。漫画っぽい表紙は嫌いですけどねw
2012/08/23
ダイ@2019.11.2~一時休止
デビュー作。実際に盗みに入る部分があまりにもあっさりしすぎていてちょっと残念。
2013/11/27
ma--bo.k@k.vodafone.ne.jp
若いロッククライマーに皇居の盆栽を盗みだす依頼。その裏では寺の住職・寺に預けられた幼児・両親、元彼女らの人間模様が絡み、少し切なくなりつつも前向きな気分になるストーリーでした。。肝心の盗みのシーンは急ぎ足の感が否めず、描写が読み取りにくかったかな…。とは言え、盗みのオチはなかなか意外性があり秀逸でした。結末の続きをもう少し読んでいたかったな…。
2012/03/02
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