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人生オークション

人生オークション

人生オークション

作家
原田ひ香
出版社
講談社
発売日
2011-10-21
ISBN
9784062172875
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人生オークション / 感想・レビュー

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lonesome

原田ひ香さんの本を初めて読んだけれど、この二つの中編の切なさはとても好きな切なさだった。「人生オークション」は、時折笑わせられつつひょっこりヒヨ子の言葉に泣きそうになりながら瑞希とりり子の関係に頷いた。「あめよび」の二人の関係は、はじめ希望を抱いて読んでいただけにその後の展開にリアリティを感じて切なくなった。得てして、失った過去やもう届けることの出来ない気持ちに思いを馳せるとき、後悔とは違う切なさを感じるものだ。何だか、こうはしていられないなと好きな人に好きだと伝えたくなった。

2014/04/17

扉のこちら側

初読。就職が決まらなかった主人公が、不倫から刃傷沙汰を起こしたおばの自宅の整理を手伝うことになる。かつて手に入れた欲しかったものを処分するおばと、無為に過ごす日々の中、欲しいものを探す主人公の話。一緒に収録されている「雨が降った時の予備」のような生き方の男との恋愛を描いた「あめよび」も良かった。

2013/01/19

taiko

表題作「人生オークション」不倫の末、傷害事件を起こした叔母りりこと、就職難でバイト生活を送る瑞希は、単身生活を始めたりりこの不用品を、オークションで売ることにした。…ポップな装丁からは想像し難い、かなり考えさせられるいい話でした。異端な二人が、生きにくい世の中で少しずつ再生していく様子を、サラリと読みやすくまとめられた感じ。好きですね、この感じ。著者の本に外れなしです。もう一つの短編「あめよび」は、かなり切ない。ゴリちゃんには、もっとしっかりして欲しかったけど、仕方なかったのかな~

2016/09/22

ゆみねこ

東京ロンダリングが中々面白かったので、こちらも。表題の「人生オークション」は就職に失敗した瑞希が、離婚してアパートで暮らし始めた叔母と、ネットオークションで生きる力を取り戻して行く物語。もう1編の「あめよび」は恋愛もの。どちらもサラリと読めるのですが、あまり印象に残らないかもしれません。若い作家さんなので、これからが楽しみですね。

2014/08/21

ゆか

よかったです。原田さん、追いかけ中です。表題作の中で、りりこおばさんと、瑞希ちゃんの本の会話が好き。「叔母さんアガサクリステイーどうする?」「置いておきたいけど何度も読み返すものでもないし。これだけとっとく。」「春にして君を離れ」クリステイーの中では珍しく殺人が出てこない、だけど心底怖い話。というところとか、「経済だわねえ」と、永井荷風の小説の言い回しをまねて話したり。同時収録「あめよび」のなかの「片方だけ落ちている手袋はかわいそうだから、自分の手袋も落として両方にしてあげる」という輝男の投稿が大好き。

2014/05/04

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