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やりたいことは二度寝だけ

やりたいことは二度寝だけ

やりたいことは二度寝だけ

作家
津村記久子
出版社
講談社
発売日
2012-06-19
ISBN
9784062177054
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やりたいことは二度寝だけ / 感想・レビュー

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風眠

なんと言うか、ななめ上をいくような飄々とした語り口が、不思議に心地良いエッセイ集。ドラクエ、ノートやメモ帳などの文房具、友人や家族のこと、そういう些細な日常について、淡々と熱っぽく語っている。それは静かなマシンガントークみたいで、読んでいると思わずクスクス笑ってしまうような、じんわりとしたおかしみがある。作家ならば、ちょっとは話を盛ってもいいのかなと思わなくもないけれど、普通の日常をさらに淡々と書くことで、この独特な面白さが活きてくるのかなとも思う。職場のお姉さんと給湯室で立ち話、みたいな一冊だった。

2013/01/02

修一郎

津村さんは自分に合う作家さんに違いないと小説を積んでいたのにエッセイが初読みになってしまった。おかげでずっと「ポト・スライムの舟」と思っていたのは「ポトス・ライムの舟」だったことが判明、赤面した。隅々まで配慮が行き届いて心地のいい文章だ。身辺ネタが中心のエッセイで,生活自体はそんなに自分と変わりなさそうなのにネタ探しが大変だろうなぁと思ったら裏紙メモがその秘訣なのね。小ネタをメモしてメモして台紙に張って,混ぜ合わせて文章に仕上げる。自分もそのやり方を試してみよう。検索の章が面白かった。続編へ…

2016/06/04

AKIKO-WILL

タイトルに惹かれて読みましたが、期待していたほどではなかったかな?芥川賞受賞した著者のエッセイです。とても地味な方なんですね!しょっちゅうサーチエンジンかけてるんですね!小説はエッセイより面白いのか?そこら辺が気になります。

2015/12/10

はたっぴ

週末、久しぶりに昼寝をした。直近の激務に体が悲鳴をあげて長時間眠ってしまったが、起きた時の爽快感に大満足。ゆるい気分で積読中の津村さんのエッセイを手に取った。著者が、自分が理解できない世の中の人々を妖精や妖怪に例えて、一風変わった他人の行動を受容しようとする考え方に賛同。私自身は、運悪く相容れない人に出会ってしまった時には、鬼ヶ島から派遣された小鬼だと思うようにしてきたが、妖精の方が断然いい。愛らしくて少しは許せる気がするだろう。この他にドラクエ、会社の裏紙、養命酒、…引き込まれる要素が満載の一冊だった。

2016/05/22

Shimaneko

アンソロジーで印象的だった控えめなぶっ飛び方というか地味な変人ぶりに和む。芥川賞受賞後も会社員しながら書いてたのかーとか、文房具(特にノート)への偏愛とか、イラストのイメージそのまんまの、ゆるい日常系エッセイ集。この人、かなり面白いな。

2015/05/30

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