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しょっぱい夕陽

しょっぱい夕陽

しょっぱい夕陽

作家
神田茜
なかむらるみ
出版社
講談社
発売日
2014-11-26
ISBN
9784062192279
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しょっぱい夕陽 / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

神田さん作品3作目は短編集にチャレンジです。テーマは48歳の年男と年女をそれぞれ主役にして書き上げた内容です。どこかユーモアがあってクスッとなったり、あまりにも悲哀感がにじみ出ていて、ちょっと可哀想なキモチになったりと、読む側のキモチもいい意味で忙しい作品でした。自分もこの年齢になった時に果たしてどんな生活を送っているのか、想像もつきませんが、少なくともどこか一つでも自分に自信を持ち、周りへの感謝を忘れずに過ごしていれたらいいなと思います。年齢には逆らえませんが、なすがままにもなりたくはないかもですね。

2016/07/08

baba

読メさん感想で気になって、やっと読めました。人生の先が見えだした48歳の男女の短編集。辛い境遇に葛藤する日々、それでも見方、考え方を変えれば少しは状況が変わって見える事を示唆している。それでも長年の考え方、行動を変える事は中々出来ない。切羽詰まってそれが見えてくるのがホロリと苦い。

2015/09/22

ぶんこ

題名が秀逸でした。 48歳を主人公にした短編。 体力的に衰えを意識する年代で、落ち込む事も多い。 そんな時、中学時代の同級生だったり、アパートのお隣さんにチョッと心を開いてみると、緩やかな道が見えてくるようです。 しょっぱい48歳の現状ですが、曇ったり雨降りではなく、オレンジ色の夕陽が見えている。 読後感がホッとするものでよかったです。

2015/04/26

chimako

どの話しの主人公も「何だかなぁ……」と読んでいて脱力してしまう。みんな「自分なんて」「仕方がないな」と諦め気味。妄想バリバリも超勘違いも。けれどちょっと救われるラストが用意されていて「まぁ、良かったんじゃない」とまるで保護者の気分。48歳なんてこんなに子どもだったかなぁ。佐藤なんて30代半ばの感じ。自分がりっぱな大人だとは思っていないけれど、どうも子どもっぽいよ、みんな。もう少し大人になってね~。

2015/03/07

まーちゃん

「あるある」の共感に溢れた五編。主人公たちは皆、情けなくて、恥ずかしくて、でも可笑しくて。「頑張れよ。私も頑張るから。」妻に浮気された男、子どものコーチに恋する母親、噺家に恋した非正規雇用の保育士、元教え子と結婚した勘違い教師。ハッピーエンドはないけれど、彼らはほんの少し周囲に心を開くことで明日への希望を繋いで生きて行く。出まかせから始まった趣味(編物)と、元部下、新人アナ、実娘の三人を重ねて見てしまう、オヤジギャグが止められない土田の話が特に好き。

2015/06/16

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