KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

白うさぎと天の音 雅楽のおはなし

白うさぎと天の音 雅楽のおはなし

白うさぎと天の音 雅楽のおはなし

作家
かんの ゆうこ
東儀秀樹
出版社
講談社
発売日
2015-06-12
ISBN
9784062195225
amazonで購入する

白うさぎと天の音 雅楽のおはなし / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

小梅

雅楽の三つの楽器にまつわるおはなし。東儀秀樹さんが絵を描いていて、これが少し物悲しく素敵なんです。笙は鳳凰が翼をたたんでる姿なのか…

2015/07/13

(C17H26O4)

年始に🐰 素敵な本でした。雅楽の演奏の中心となる三つの管楽器のおはなし。笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、竜笛(りゅうてき)はそれぞれ「天」「地」「空」を表現する楽器で、合わせて奏でることで宇宙を表現することになるという。きこえない音のきこえる心優しいうさぎがきいた妙なる調べ。満月の夜に舞い降りる鳳凰が響かせる光の音。子を失った母ぎつねの涙が星に触れた音。龍の胸を塞ぐかなしみが溶けたときの風の音。独特な心地よい音の揺らぎと、心の奥まで沁み入るような厳かな響きが辺りに満ちているのを想像しながら読みました。

2023/01/01

七月せら

雅楽を聴いたことがありますか?高く低く心をふるわせる3つの楽器。天と地と空を合わせ、宇宙を奏でる音楽。きこえない音をきく耳をもった不思議な白うさぎが出会う3つの楽器には、それぞれに大切な物語が宿っています。優しく、清らかで、切ない……。きれいな心をした白うさぎがその楽器を奏でれば、森の全てのいのち達もきこえない音に心を澄ますことができるのです。雅楽の演奏を聴いた時、時間がゆっくりと流れてどこか懐かしい穏やかな気持ちになるのは、私の心もきこえない音を感じているからかもしれないと思いました。

2016/11/22

anne@灯れ松明の火

かんのさん追っかけ中。三つの話単独で出版されているが、それをまとめたもののようだ。雅楽が題材で、絵を東儀秀樹さんが描いておられる。お上手でビックリ。「笙(しょう)」「篳篥(ひちりき)」「龍笛(りゅうてき)」の三つの管楽器が、雅楽では演奏の中心となる。ほかの人には聞こえない音が聞こえる白うさぎを主人公に、それぞれの楽器にまつわる話が展開する。どの話にも哀しみがあり、そこから、美しい音色が生まれ、いのちの尊さを感じさせる。「星月夜の音」(詩・かんのゆうこ、曲・東儀秀樹)楽譜収録。残念ながら、動画はなさそうだ。

2020/09/03

♪みどりpiyopiyo♪

雅楽は、日本古来の音楽に中国大陸や朝鮮半島の音楽が合わさり日本の風土や心に合うよう整理され平安時代に完成した音楽です。その音色や形式は今でもほとんど変わることはありません。■…とされてますが、最近の研究では、口承されるうちに演奏速度が徐々に遅くなってきた説もあって面白いですね。■天・地・空を表すとされる3つの笛を題材にしたお話と楽器の概説。お話は伝承に基づくものではなく創作? 雅楽の説明だけで子供の興味を惹くのは難しそうだし、こんな絵本があるのももいいですね。お話は好みではありませんでした。(2015年)

2017/01/05

感想・レビューをもっと見る