KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

ブラック・ドッグ

ブラック・ドッグ

ブラック・ドッグ

作家
葉真中顕
出版社
講談社
発売日
2016-06-15
ISBN
9784062200158
amazonで購入する

ブラック・ドッグ / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

starbro

葉真中顕、2作目です。アニマル・パニック・ホラー×ペット・ビジネス・ダークサイド×ジェットコースターノベルといった感じで、540P強一気読みです。まさに社会派エンタメ楽しめました。犬種の違い程、DNAが違わないとなると、本書のように狼のような凶暴さを持った突然変異が出現してもおかしくはないのかも知れません。ペットの悪質業者も多いんでしょうね。葉真中顕(はまなか あき)という名前から女性作家をイメージしていたのですが、男性作家であることが判明しました。その前のペンネーム「罪山罰太郎」も笑えますが・・・

2016/07/21

W-G

久しぶりのパニック系。視点人物が無駄に多くて、特に盛り上がるような山場もなく、登場人物の行動が急に意味不明なものになったり、突っ込みどころは多いのに、面白くて飯抜きで読んでしまった。改めて筋書きを思い返してみても、これで500ページ越えるか?というくらいシンプルでストレートな物語進行ですが、満足感はかなり高いです。

2016/07/03

Yunemo

これは、との想いでページを捲り、でも途中から単なるパニックものになってしまった感。ちょっと残念です。不良品の獣を使った一種のテロ行為なんでしょうが。背景の種差別(スピーシズム)、どう考えたらいいんでしょうね。最近読み終えた作品にも同じような提起がなされてましたが。双方の一方的な想いだけは伝わってきます。何だか、登場人物達が色褪せて見えて。本来ならもっともっとインパクトのある、それぞれの人物設定が出来たのではないか、との想いも。行き過ぎた人間の行為の結末がこれ?それにしてもテロ行為の首謀者が。これには驚き。

2016/08/21

いつでも母さん

待ちに待った葉真中さんの新作。おぉ、この業界に目をつけられたのかぁ。医学の進歩には数多の動物たちの命が犠牲になっているよね。そして空前のペット産業。飼う側の身勝手さに里親捜しと動物愛護団体と云う現実。人間が自然界の頂点にいると勘違いしている輩に読んでもらいたいものだ・・この作中の【DOG】が発展するとそのうち人間も選別?されそうな時が来るかもと思うと薄ら寒い。勿論、愛情深く共にくらしている方々がいることは言わずもがなだが、ペットビジネスの裏側を垣間見て怖かった。しかし葉真中さん凄いわ。次も期待したい。

2016/07/14

しんたろー

葉真中さん単独で出版されている作品をコンプリート(絶版の児童書は除く)したが、最後に読んだ本作が一番ハードだった!まるでパニックムービーのようなサスペンス&ヴァイオレンス…凄惨なシーンも多く、気の優しい人は卒倒しそう。悪役も含めて魅力的なキャラを配置しながら、老若男女に関わらず情け容赦なく抹殺してゆく展開は「面白さの為には鬼になる!」と言っている作者の声が聴こえるようだ。それ故に賛否両論あるだろうが、ペット&家畜の歪んだ交配という社会性を織り込みながら「命の重み・価値」をエンタメの形で問う力作だと思えた。

2020/01/23

感想・レビューをもっと見る