KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

珠玉の短編

珠玉の短編

珠玉の短編

作家
山田詠美
出版社
講談社
発売日
2016-06-22
ISBN
9784062201247
amazonで購入する

珠玉の短編 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ミカママ

かつてエイミーの作品を、エッセイから短編集から貪るように読んでいた自分がいた。彼女の厳しすぎるほどの言葉の選び方、心がシクシクするような文章が大好きだったのだけれど。あの頃のエイミーにはもう会えないのだろうか。週刊誌に掲載されるエッセイも最近は飛ばしてしまうことすらある。読者も変われば作家さんも変わるよね。残念なことだ。

2020/06/09

しんごろ

【サイン本】装丁とタイトルとサイン本に惹かれて買ったんですが、まったくもってイメージが違いました(^^;)クスッと笑えるユーモアな作品、ブラックな作品、ちょっと怖い作品、明るいエロ?な作品と多彩な11編からなる短編集!面白かったです(^-^)みんなにオススメできる本です。とくに疲れがたまったおっさん(俺も含む)にオススメします(笑)あっさりさがたまりません(^^)『珠玉の短編』『自分教』『骨まで愛して・・みた』が個人的に面白かったです。BGMにはMy Little Loverがいいかも(^^;)

2016/11/21

starbro

山田詠美は、新作中心に読んでいる作家です。川端康成文学賞受賞作を含む短編集なので、純文学的なリアル「珠玉の短編」集かと思いきや、山田詠美らしいエロスとブラックユーモアに塗れたファッキンな小説集でした。オススメは第42回川端康成文学賞受賞作の「生鮮てるてる坊主」と『100万回生きたねこ』のオマージュ?作品「100万回殺したいハニー、スウィート ダーリン」 です。『100万回生きたねこ』のピュアなファンは激怒するかなぁ?

2016/07/18

風眠

山田詠美って、こんな作風だったかな?不条理ギャグのような軽〜いノリで読者を油断させておいて、くるりと手のひらを返す。「まやかしの珠玉、最高の顰蹙をあなたに」という帯のキャプション。うーわ!まさに!・・・だけど嫌いじゃない。いや、好きです!飾る言葉や濃厚な描写をすべて削ぎ落とした状態、つまり、最初にぽんと浮かんだものを、できる限りそのまま保って書いたのだろうなと思う。結果として、人間の腹黒さ、弱さ、といった本質をえぐり出しているから説得力がある。新境地にして、いきなり傑作な短篇集。作家の凄味、ここにあり。

2016/07/23

優希

川端康成文学賞受賞作を含む短編集。久々に山田詠美作品を読みましたが、いい意味で振り切っている感じがしました。濃厚な愛憎や性癖を描いているにも関わらず、下品になることなく、ブラックな魅力へと昇華しているのは流石としか言いようがありません。友情、愛情、自尊心といった欲望の行き先を美しく描き出していると思います。絶品で奇妙な味を堪能しました。

2017/10/21

感想・レビューをもっと見る