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宮辻薬東宮

宮辻薬東宮

宮辻薬東宮

作家
宮部みゆき
辻村深月
薬丸岳
東山彰良
宮内悠介
出版社
講談社
発売日
2017-06-21
ISBN
9784062206105
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「宮辻薬東宮」のおすすめレビュー

宮部みゆき、辻村深月…超人気作家5名が2年の歳月をかけて“つないだ”ミステリーアンソロジー『宮辻薬東宮』

『宮辻薬東宮』(講談社) 人気作家たちが約2年の歳月をかけて完成させた全編書き下ろしの“リレーミステリーアンソロジー”『宮辻薬東宮』(講談社)が6月20日、発売された。

「みやつじやくとうぐう」と読むこの変わったタイトルは、参加作家5名の頭文字を並べたもの。宮部みゆきを筆頭に、辻村深月、薬丸岳、東山彰良、宮内悠介とエンタメ小説の第一線で活躍するメンバーが顔をそろえる。

“リレーミステリーアンソロジー”とは聞きなれない言葉なので説明が必要だろう。通常、書き下ろしアンソロジーといえば複数作家に同時に依頼をかけ、上がってきた短編を並べてして刊行、という手順を踏む。しかし本書ではまず1人目が書いた作品を2人目が読み、そこから何らかのモチーフを引き継いだ作品を執筆。3人目はそれを読み、さらに別のモチーフを引き継いだ作品を書いて……というリレー形式で作られたアンソロジーなのだ(当然、通常の書き下ろしアンソロジーよりも完成に時間がかかる)。

冒頭に置かれた宮部みゆきの「人・で・なし」は、都内に新築一戸建てを手に入れた一家が、奇妙な出来事に巻き込まれていくという物語…

2017/6/22

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宮辻薬東宮 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

starbro

5人とも好きな作家なので、期待して読みました。宮部みゆきのスタートダッシュに始まり、辻村深月が絶妙な展開をし、宮内悠介がループで上手く締めるという理想的な作品でした。5人の順番を入れ替えた第二弾も期待しています。

2017/08/13

ウッディ

宮部みゆきの家にまつわるホラーをスタートに、辻村深月、薬丸岳、東山彰良、宮内悠介がバトンを繋いでいったアンソロジー。どれもゾワっとするような話だったが、辻村さんの「ママ・はは」が印象的。晴れ着の写真の謎に端を発して、歪な母親との関係を含めたタイトルとオチのつけ方が旨いと思った。読んでる時より、読み終わった時に怖い作品でした。東山さん、宮内さんは初読みだったけど、一度、読んでみようと思わせる内容でした。単に寄せ集めのアンソロジーではなく、こんな形の連作集なら、また、読んでみたい。面白かったです。

2018/01/14

風眠

題材を引き継ぎながらリレー形式で物語を紡いでいく。これ、私も学生時代にゼミでやった事があるので分かる。ものっすごーく、難しい!プロの作家と学生のレベルは全然違うけれど、かつて「無理!!」って、半泣きで書いた記憶がよみがえった。きっと宮部女史の後に続いた、辻さん、薬さん、東さん、宮さんも、きっとそれに近い思いをして書き上げたのだろうと思った。それなのに宮部女史は「デキは今いち。いいのが集まったら外してください」と、あとがきに書いている!そんな大御所の破壊力がいちばん恐ろしかった。褒め言葉です、色んな意味で。

2017/10/28

bunmei

題名見ると何処かの神社にあるような…(笑)人気作家5人によるホラーをテーマにしたアンソロジー。宮部さんと辻村さん以外はホラーは初めてということでしたが、それぞれの個性がよく現れていて新鮮な感覚もしました。おどろおどろしいホラーというより、人の中に潜む陰鬱でブラックな雰囲気を醸し出している作品でした。自分的には辻村さんの『ママ・はは』がお気に入り。宮内さんはパソコンオタクなのかな…(笑)少し専門用語はわからない言葉もありましたが、最後を宮部さんの巻頭と繋げるあたりは、とてもオシャレです。

2017/09/12

nuit@積読消化中

【日本の夏は、やっぱり怪談〈其の三・和洋折衷編〉(2017年8月21日-31日)】宮部みゆき、辻村深月、薬丸岳、東山彰良、宮内悠介によるリレー式ホラー・アンソロジー!いずれも作家陣の個性が色濃く出ていて一粒で5度美味しい気分を味わえました。やはり個人的には購入したばかりの一戸建てで起こる怪現象を描いた宮部氏の作品。ラストの衝撃は宮部氏らしい!

2017/08/24

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