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青空に飛ぶ

青空に飛ぶ

青空に飛ぶ

作家
鴻上尚史
出版社
講談社
発売日
2017-08-08
ISBN
9784062207096
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青空に飛ぶ / 感想・レビュー

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KAZOO

鴻上さんの随筆などは好きでよく読むのですが、小説は初めてでした。いじめにあう主人公の少年が高木俊朗さんの「陸軍特別攻撃隊」(私も何度か読んでいます)のなかの生き残りの人であって様々なことを聞き出していきます。その人に実際鴻上さんがインタビューをしていたようです。いじめからは逃げろということと生きて帰れということがコラボしているようです。この本を読んでいくといじめを行う人というのは最低ですね。いい本だと思います。

2017/08/27

ゆみねこ

鴻上尚史さん、初読み。激しいいじめに苦しむ中学生・萩原友人は、高いところから飛んで人生を閉じようと思っていた。そんな友人が伯母の勤務する病院で元特攻隊員の佐々木友次さんと出会う。いじめの描写がきつくて何度もやめようかと思ったが悲しい結末にならずに良かった。学校が酷すぎる…。

2020/05/31

Tsuyoshi

クラスでの酷いイジメに追い込まれた中学生が、9回特攻に行くも生還した佐々木さんの存在を読んだ本の中で知り、入院先の病院で話を聞きに行く展開。中学生が聞いた特攻隊の方の話は実話との事で、戦死を強要する軍隊幹部や虚偽の情報で煽るだけのマスコミに振り回され続けた特攻隊の方々の無念さが思いやられた。それに比べるといじめの描写はとにかく酷くて不愉快極まりない。いじめと特攻隊に共通する理不尽な部分や当時と違って今は逃げる事も容易な事世の中だという事を訴えたいのだろうけど。何だかスッキリしない。

2017/11/30

taiko

友人の受けていたいじめがとにかく酷くて、ものすごく辛い読書になりました。 友人のパートはフィクションとの事ですが、どこかでこのようなことが起こっているのかもしれないと思うと、胸が苦しくなります。 親は気づけないものなのでしょうか。 親には言いたくないものなのでしょうか。 我が子のその時代をなんとか無事に通り過ぎた親の立場として、あらゆるいじめがなくなることを祈らずにはいられません。 生きてさえいれば、いつか良いことはある。 友人が最終的に死を選ばずにすんで本当によかったと思います。→続く

2019/05/18

おかだ

言葉にならないくらい、つらい。残酷ないじめの日々に絶望し自殺を考える少年が、9回も出撃し生き残った特攻隊員の老人と出会い、問う。どうしてそんなに強いんですか?…確かに佐々木さんには上の命令をバカバカしいと思う強さがあった。でもそれだけじゃない。佐々木さんはちゃんと逃げたんだよ。あの時も、あの場面も、逃げる選択をきちんとしていた。だから貴方も逃げてくれ、行くな、お願いだから逃げて。貴方の閉じ込められたジャングルには、実は出口がいっぱいあるんだよ!…と叫ぶような気持ちで読んだ。いじめが凄く苛烈なので閲覧注意。

2018/09/19

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