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祝葬

祝葬

祝葬

作家
久坂部羊
出版社
講談社
発売日
2018-02-15
ISBN
9784062207720
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祝葬 / 感想・レビュー

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いつでも母さん

久坂部作家だから、今度は何だろうと。祝い葬るのか・・連作5話。系図もあって関係が分かり易いが、医者の家系で『早死に』って・・と、いうより、どう死ぬかって事に結ぶんだなぁ。寿ぐを忌むのだから。健康長寿もここまでくると逆に不安になる。今は検診や予防に重きを置くから、いろんな業界がメディアを含めて世間を煽る。医療の進歩は何処まで行くのだろう。その一方では医療過疎もある。『ミンナ死ヌノダ』思い通りの死を実践など出来るだろうかー自分の死を死ぬまで生きるだけなのだなぁ。

2018/03/07

ナイスネイチャ

図書館本。医師でありながら早死にする家系でそれぞれ世代を渡り主人公が変わりますが、人の死がテーマの連作短編集。医師である著者の観点から長生きは幸せか?早死には不幸か?と問いかけてました。

2018/06/09

うどん

面白かったー!私も生涯健康で長生きしたいけどさすがに114才までは生きたくないです(;゚Д゚)!

2018/04/30

とん大西

代々信州を地盤にしてきた医師家系の土岐一族。矜持を胸に地域医療に勤しんできた。…だけど早死に家系。オカルトかDNAか数奇な運命。医者なのにみんな早死に。初読み作家さんでしたが、絶妙な構成がツボりました。高齢化、健康長寿、延命、安楽死…。このての作品はどうしても答えの出ない死生観と向き合うことになります。そしてなにげに人生について考えたりします。家族のことを考えます。最後にはやっぱり情と理がない交ぜになって思考停止します。疑惑と皮肉と哀愁漂う土岐一族の人生奇譚。自身の心奥のカオスが露になります。

2018/07/05

carl

代々医者である土岐家の死を短編に纏め著者独自の死生観(私は共感)を展開させていた。今までの著者の作品ではあまり感じなかった近未来の死生観(老人像、検診制度)がとてもリアルな感じで面白く纏めてある印象でした。「ミンナ死ヌノダ」とか「ただ一度だけ自分の死を・・」など著者らしい言い回しが良かった。著者の「嗤う医者」でも思ったけどエロっぽい表現も抑え気味なんだけど上手いなぁとまた思った。結局、著者のいつもの感じでサクサク読めたが、凄い展開で面白れぇ・・とかはちょっと薄めでしたが。 面白かった。

2018/03/15

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