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えのないえほん

えのないえほん

えのないえほん

作家
斉藤倫
植田真
出版社
講談社
発売日
2018-06-20
ISBN
9784062209717
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えのないえほん / 感想・レビュー

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シナモン

みにくいけものと目が見えない女の子の物語。読み進めるうちに涙が。「ありがとう きみに あえなかったら ほんとうに ぼくは みにくい けものに なるところだったよ」最後はもう涙が止まらなくなった。きっと忘れられない一冊になるだろう。

2021/02/05

♪みどりpiyopiyo♪

これは、哀しく切ないけれど 温かなお話。アンデルセンの『絵のない絵本』が、月の光が 世界をくまなく見てまわるお話なら、これは、月の光も届かない場所の物語。■詩人の斉藤倫さんの紡ぐ言葉と、植田真さんの描く暗闇の世界。名久井直子さんの装丁も効いてます。■このよからきえてしまいたい、って心持ちに覚えがある人も ない人も 読んでみてみて ✩⡱ 図書館では児童書の棚にありました。(2018年)(→続

2020/03/02

ベーグルグル (感想、本登録のみ)

読んだ後、涙が溢れそうになりました。絵がない本だけど、それが想像力をかきたてて、頭の中で映画を観ているようでした。孤独でしかなかった醜い獣だったけれど、盲目の少女との出会いでつかの間だけど幸せな時間を過ごせたことでしょう。見た目の美しさと心の美しさが一緒じゃない、心の目で物を見れる清らかさを感じました。とても素敵な本でした。

2018/09/11

とよぽん

絵は、あったが主人公の絵はなかった。目に見えない大切なものをもう一度思い出せ、と言われているような物語。レイアウトとか、さすが名久井直子さん。

2021/03/03

アナーキー靴下

自分より恵まれている幸せな存在に優しくすることは、自分より可哀想で不幸な存在に優しくすることよりずっとずっと難しい。目が見えず、両親もこの世にいない、ひとりぼっちのおんなのこ。出会ったみにくいけものの醜さなんてもちろん見えるわけもなく、どれだけ不幸かなんて知らないのだ。それなのに、不幸の塊みたいなおんなのこは、みにくいけものにひたすらに優しい。私は、おんなのこのように、みにくいけもののように、不幸や悲しみや理不尽さをすっかり忘れて、誰かに優しくなれるだろうか。ナナカマドの真っ赤な実が切ない。

2021/02/21

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