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人間の未来 AIの未来

人間の未来 AIの未来

人間の未来 AIの未来

作家
山中伸弥
羽生善治
出版社
講談社
発売日
2018-02-09
ISBN
9784062209724
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「人間の未来 AIの未来」のおすすめレビュー

山中伸弥と羽生善治。天才対天才の対談から見る、人間とAIの未来

『人間の未来 AIの未来』(講談社)

  iPS細胞の研究でノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥教授と、史上初の「永世七冠」を得た国民栄誉賞受賞のプロ棋士・羽生善治さんの対談をまとめた書籍『人間の未来 AIの未来』(講談社)が刊行された。たがいに異なる世界で人びとをあっと驚かせる“天才対天才”の対談は、ページをめくるたびにワクワクしてやまない。

■将棋の世界では「AI以上の対局価値をつくり出していけるか」が人間の課題  本書は、山中教授と羽生さんがたがいの分野にまつわるキーワードをテーマに、質疑応答を重ねるかたちで進んでいく。例えば、第3章で山中さんが羽生さんへぶつけるのは「人間は将来、AIに支配されるでしょうか?」という問いだ。

 昨年、将棋プログラム「PONANZA」が佐藤天彦名人に勝利したニュースも記憶に新しいが、山中さんは「コンピュータが対戦した棋譜に、人間から見て面白さとか自然さとかの違いはあるんですか?」と率直な疑問を投げかける。

 それに対して「現在のAIはまだ時系列で処理していない」と応える羽生さん。現時点の将棋ソフトは「一手ずつそ…

2018/2/11

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人間の未来 AIの未来 / 感想・レビュー

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starbro

二人の天才、山中伸弥&羽生善治のAIに関する対談集、興味深く読みました。AIに限らず幅広いテーマに触れています。色々進歩はしているものの、思っているほど画期的な展開は期待できません。少なくとも不老不死はありえません。

2018/04/02

やすらぎ 🍀安寧祈願🍀

考え続ける、興味を持ち続けること。山中伸弥氏と羽生善治氏の対談本。疑問を持つこと、決めつけないこと、時にはリラックスすること。想像もしない所に発見が眠っている。…AI はどこまで人間に近づけるのか。すぐに追い越されるのか。…なぜ体は再生するのか。ゲノム解析と倫理。iPS 細胞の可能性、しかし人体は未だに未知なことだらけ。…成功体験は足かせになる。安定している状況は危ない。目の前の常識を信じない。複数の疑問が絡み合い、新しい発想は生まれる。あらゆる研究開発が加速している今、百年後の世界なんて想像もつかない。

2020/01/28

mae.dat

iPS細胞は生物・生理医学の大きなブレイクスルーでしたし、ディープラーニングはAIにとって、大きなブレイクスルーでした。この2つの技術は、今まさに我々の生活に浸透していって居ますし、今後欠かせない道具となっていくのは間違いのない所でしょうね。 別世界で活躍されるお二人の話。興味そそりますし、お人柄も出ててとても良かったです。 将棋が好きな方にとっては驚くに値しないのかも知れませんが、羽生さんの多方面に見せる知識の広さと深さは凄かったです。

2020/12/12

breguet4194q

異なる分野の先駆者が将来を語り合う対談集です。情報化した現代において、大量の情報を精査して知恵に転換する力が必要な時代になってきている、という主張は頷けます。2人の未来予測は読み物としては面白いのですが、(アドバイスできる程のノウハウをお持ちなのに)今後こうした方がいい、というような論調は見られません。なんか2人の欲求を満たしただけの1冊に思えてならない。ちょっと残念でした。

2022/02/10

けんとまん1007

かねてから何冊か著書を読んでいたお二人の組み合わせ。捨てる、迂回する、やってみる。これがなかなか難しいことでもあると思っている。そこから生まれるものが、次のステップにつながるのだろう。お二人に共通すること。それは、とてもレベルが高いことを、とてもわかりやすく伝えることができるということ。以前、敬愛する井上ひさしさんの言葉にも、同じような主旨の言葉があった。ますます、人間というものを信じたくなる。そのためには、自分自身がどう考え、どう動くかだ。

2019/02/02

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